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(4)パリ [2003春パリからベルリンへの旅]

4/11(金)


昨夜は飲みすぎたので朝は1時間遅く起床。食欲もなく地下の朝食室には行かないで、手持ちのフリーズドライのお粥と味噌汁を食べると、元気になりました。そして昨日に続いてルーヴル美術館へ。

昨日はクローズしていた中世美術部門(ロマネスクの彫刻を主に)の見学をしました。


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フランス各地の修道院や教会から集められた柱頭彫刻はそれぞれ素晴らしいものです。一番下の「女と龍」の小タンパン?の浮彫がこの時印象に残ったのですが、何日か後に同じテーマのものに出会うことになります。


ランチはカフェ・マルリーのピラミッドの見えるテーブルで、クラブサンドとロゼワイン。


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昨日に続いて再びルーヴルの書店に寄り、悩んだ末zodiaque叢書を4冊購入して、日本まで送ってもらう手続きをしました。建築専門書の棚の隅に並んでいたのに気が付いて、この時購入しておいて、結局は正解でした。24€の定価で購入できたのはこれが最後だったかも知れません。


ホテルに戻り近くのコインランドリーへ。使い方がわからなくてまごまごしていましたら、親切な方が教えてくれて、1時間後には無事終了。洗濯機が回っている間は隣のカフェでお茶して待機。ホテルに戻って1時間ほど仮眠の後、オペラ・バスティーユへ。


♪チャイコフスキー『エウゲ二・オネーギン』19:30開演

指揮:Vladimir Jurowski 演出:Willy Decker オーケストラ:Opera National de Paris

MADAM LARINA:Alexandrina Mitcheva TATIANAOlga Guryakova
OLGA
Marina Domachenko FILIPIEVNAIlina Tchistiakova EUGENE ONEGUINEVladimir Chernov LENSKIPiotr Beczala LE PRINCE GREMINEGleb Nikolsky MONSIEUR TRIQUETMichel Senechal

高校生のときチャイコフスキーでクラシックに目覚めたわりにあまり熱心ではなかったのですが、このオペラを1度オペラ講座で聴いてから、またチャイコフスキー贔屓になりました。(笑)
このオペラもパリ滞在中に観られるとあって、嬉しくてホクホクしながらバスチーユへ。

指揮のJurowski は初めて聞く指揮者でしたが、見事な演奏でした。野生的な風貌も素敵な方です。すでにグラインドボーン音楽祭でも振っていて、これからの活躍を大いに期待されます。
ロシアの哀調を帯びた美しいメロディ、流麗なダンス曲など息つく暇もないドラマティックな展開に、心奪われました。
歌手陣はタイトルロールのキーンリーサイドがキャンセル(またか~涙)でチェルノフ。やや弱かったけれど健闘していましたし、ほかは大好きなGuryakovaをはじめ、ほぼ完璧といっていい演奏。LENSKIの Beczalaはデビューしたばかりの期待のテノール。死を前にしたアリア「クダ クダ~」は絶品でした。
演出も場面展開がスムーズで、感情移入しやすく、衣装も洗練されていて、うっとり。

↓プログラム

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参考映像:チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』

収録:1994年7月 グラインドボーン・フェスティバル・オペラ


タティアナ:エレーナ・プロキナ
エフゲニー・オネーギン:ヴォイチェフ・ドラヴォヴィツ
レンスキー:マーティン・トンプソン
オリガ:ルイーゼ・ウィンター

指揮:アンドリュー・デイヴィス
ロンドン・フィルハーモニック管弦楽団
演出:グレアム・ヴィック

 

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参考CD:TCHAIKOVSKY『EUGENE ONEGIN』1993年収録

 指揮:SEMYON BYCHKOV  オーケストラ:パリ管弦楽団

Tatyana:Nuccia Focile  Olga:Olga Borodina   Onegin:Dmitri Hvorostovsky Lensky:Neil Shicoff  Prince Gremin:Alexander Anisimov

 

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席のシニアの女性はロンドンからのDomachenkoの追っかけの方。ロンドンはチケットが高価なので、パリはいいわ~とのこと。ロンドンにはいつ行けるかしら・・・。

 Kさんとは4人置いて同列の席になり、休憩も一緒に楽しくおしゃべり。終演後もバスティーユ広場に近い有名店Bofignerで生カキや豚の足など美味しくいただいて、またもや1時過ぎまで夜遊び。この夜は週末のうえイースター休暇に入ったところで夜中でも人通りも多く、危ない感じも全くなくのんびり宿に戻りました。

 




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(3)パリ [2003春パリからベルリンへの旅]

4/10(木)


 昨夜は夜遅くまで活動したので、さすがに疲れました。それでも9時半ごろに外出。メトロでトロカデロにあるフランス文化財博物館へ。ところがまだ修復が終わっていなくて空振り。


↓トロカデロの広場からエッフェル塔を眺めて、


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 ルーヴル美術館へ向かいました。フランスの中世美術のセクションはお休みとのことで、今日は古代オリエントの美術部門を見学することにしました。1999年にシリア、ヨルダンを旅していましたので、主にメソポタミア文明部門に観たいものがありました。

ルーヴルの超目玉「バビロンの王のハンムラビ法典」を見学後、シリアの隊商都市からの発掘品の部屋へ。

↓古代都市マリの神殿にあった青銅の獅子


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 半壊されていたとはいえ対で2体あったのですが、もう1体のほうはシリアのアレッポ博物館にあります。並んで展示されることはもうないのでしょうか?

この後はブックショップに行ったのですが、欲しい本はあまりにも重く断念・・・。


ランチはマドレーヌ寺院近くのエディアール2Fのレストランへ。ここは3年前に来て美味しかったので再訪したのですが、味は落ちたみたい(シェフが変わったのかも)。1Fの食品売り場でおやつにクッキーや木苺など購入。ホテルへ戻るともう4時。1時間ほど仮眠の後、6:20頃オペラ・バスチーユへ(徒歩で10分くらい)。


♪~ロッシーニ『ウィリアム・テル』(仏語でギョーム・テル)19:00開演


指揮:Bruno Campanella 演出:Francesca Zambello オーケストラ:Opera National de Paris

MATHILDE:Hasmik
 Papian  JEMMY:Gaele le Roy  HEDWIGE:Nora Gubisch
ARNORDO:Janez Lotric  UN PECHEUR:Mathias Zachariassen  RODOLPHE:Valerij Serkin
GULLAUME TELL:Thomas Hampsom  WALTER:Wojtek Smilek  MELCHAL:Alain Vernhes

2年前のウィーンで『ウィリアム・テル』を観るつもりでチケットもとっていたのですが、当日劇場で「トスカ」に演目変更されていて、観られませんでした。そのリベンジもあり、ハンプソンがバスチーユでテルを歌うということを知りスケジュールを立てました。まだ慣れなかったネット予約も無事済ませ、偶然同じ日にご覧になったBさんともお会いでき、楽しい思い出のバスチーユになりました。
このときのBさんの現地新聞情報によりますと、パリでの評判はあまり良くなかったようです。白木の小屋や木々がイケアの家具のようだとか・・・確かに。しかし、ハンプソンは立派との評でにっこり。ハンプソンは最終公演ということもあって頑張って歌いました。
大好きな前奏曲も素晴らしい演奏でわくわくしながら観ていましたら、私の数列後方で「オーレ!オーレ!」の野次。次第にその声も大きくなり、周りが静止しても聞き入れません。それで小休止のとき、数人の係員に連れ出されました。周りは良かったと拍手(私も)
わざわざ遠くからやってきて、喜んで見ている私にはまったく理解不能。メーワク男め!

4年ぶりのNora Gubischは安定した歌唱。Hasmik PapianJanez Lotricもまあまあ。マチルデとアーノルド、それぞれのアリアは大好きですが、引き込まれるまでの魅力はありませんで、残念。


↓プログラム


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 帰途はBさんの定宿の近くのビストロ「レ・フィロソフィー哲学者たち」で。ブーダンノワールにカオールの赤がぴったり!Bさんはオペラも美術も詳しい方なので、話が尽きることはありません。1時になったのでしぶしぶ徒歩で数分の宿に帰りました。途中までBさんに送っていただいたので、怖いこともなく・・・ところがホテルのドアが閉まっていてドキリ。でも呼び鈴を鳴らすとすぐ開けてくれました。パリのプチホテルは真夜中は閉めてしまうところが多いです。真夜中にほろ酔いで、独りで帰ってきた日本のおばさん・・・ちょっぴり恥ずかしかったです。


参考映像:

ロッシーニ(1792~1868)<ウイリアム・テル>

ウイリアム・テル・・ジョルジョ・ザンカナーロ(バリトン)
エドヴィジェ・・・・ルチアーナ・ディンテイーノ(メゾ・ソプラノ)
ジェミー・・・・・・アメーリア・フェッレ(メゾ・ソプラノ)
ゲスレル・・・・・・・ルイジ・ローニ(バス)
マテイルデ・・・・・チェリル・スチェーダー(ソプラノ)
メルクタール・・・・・フランコ・デ・グランデュ(バス)
アルノルド・・・・・・・クリス・メリット(テノール)
ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団
指揮:リッカルド・ムーティ
演出:ルカ・ロンコーニ
収録:1988年 ミラノ・スカラ座

参考CD:ロッシーニ「ウィリアム・テルGuglielmo Tell」 1952録音2001CDに再録


指揮:Mario Rossi Orchestra :Sinfonica di Torino della RAI


Guglielmo Tell:Guseppe Taddei       Matilde:Rosanna Carteri     Arnoldo:Mario Filippeschi    

Gualtiero:Giorgio Tozzi   


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