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(6-1)サッサリ(サッカルジア、サルヴェーネロ、ビザルチオ、アルダラ) [2005年夏サルデーニャ・ロマネスクとオペラ]

6/26(日)

 昨日ホテルにタクシーのチャーターを頼み、9時に迎えに来てもらい出発しました。この日も9時から14時まで走行の予定です。運転手さんはこの近辺の教会めぐりには慣れているようで、迷うこともなく安心でした。まずサッサリから南東へ15キロのサッカルジアへ。サルデーニャ・ロマネスクのなかでは最も有名な教会です。低い丘の連なる見晴らしのよい場所に孤高の姿が見えてきました。


サッカルジアのサンティッシマ・トリニタ教会 Santissima Trinita di Saccargia


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ピサ様式の白黒の縞模様の石壁に、ファサードのデザインの見事なこと!柱廊のある玄関口は動物の幻想的な柱頭彫刻で飾られています。


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ここから入場料を払い内部に入ります。単廊式のバジリカには後陣に13世紀のフレスコ画が描かれています。黒の地色が外壁の色とマッチして綺麗で見とれました。マンドラのキリストを中心に天使や聖人、イエスの物語など。左右に付随した礼拝堂が控えています。


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↓ 正面向かって右側に修道院があった場所には雑草に混じって青い花が咲き乱れていました。

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↓後背部にまわりますと、絵葉書などを売る出店が2.3店並んでいます。ここで買った絵葉書を友人たちに送りました。周りの景観も素晴らしいので秋や冬にも見る価値がありそうです。といっても気軽に訪問という場所ではありませんが・・・。鐘楼は2と3の連窓がついて、どの方角からもよく見え、堂々たる風格、存在感があります。

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↓Google Earthより


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↓絵葉書

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サッカルジアから3キロほど東のサルヴェネロへ。遠くに工場の煙突が見える荒地にサン・ミケーレ教会がぽつんと建っています。曲がった細い道を行くと教会の後背部側に着きます。正面に廻ってみましたが、扉は鉄の柵で厳重に閉ざされていました。建物も荒れたままに放置されている状態。そんななかにも野生のゆりなどが咲いていて心和みました。いつか修復されることがあるのでしょうか?12世紀に建てられた教会です。勿体ない・・・。


サルヴェネロのサン・ミケーレ教会

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さらに東に18Kほど行くとOzieri、その北の石ころのめだつ荒れ地の高台にビザルチオ教会の姿。遠くから近づいていくのはワクワク感もあり、印象深いものです。

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☆ビザルチオのサンタンティオコ教会 Sant'Antioco di Bisarcio


土の色と似た赤茶けた壁ですが、近くで見ると石の風合いとともに長い年月を経たものの持つ力強さを感じました。正面はフランスのロマネスクの影響といわれるポルテコの前室があります。しかし、改修工事のため入れるのはここまででした。鐘楼は先が接断されています。後陣外観もピサ様式の装飾窓が美しい。

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↓工事中だったポルティコの前室は参考書からスキャンしました。

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 教会の建つ高台の下でカランカランと音がしますので覗いたら、近くの農家に帰ってきた羊たちの群れが見えました。見物客が何人かいましたが、のどかね~といってお互いに微笑むのが一人旅の中のささやかな喜び。心温まるひとときでした。次は幹線道路を少し戻ったところのアルダラへ。
サッサリからの鉄道駅もあるArdaraの丘の上に建っています。日曜日の礼拝が終わったところで町の人たちが教会内にまだ多く残っていました。
☆アルダラのサンタ・マリア・デル・レーニョ教会Santa Maria del Regno di Ardara
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こげ茶色のレンガ石積みの外壁は落ち着いた感じ。正面はサルデーニャ・ロマネスクの大部分で見られる2連の窓を扉口の上部に備え、左に鐘楼。1107年完成し、当初は宮廷礼拝堂でした。

そのためか華やかな装飾がなされています。三廊式の柱の両側にはサルデーニャ・ロマネスクではあまり見かけないほど、祭壇画や彫刻で飾られ、内陣にもきらびやかな金箔の大きな祭壇画が置かれています。そうであっても構造は元のままというのもあって、印象はやはりロマネスクでした。結構高い丘の上にあるロケーションもかなり高い好感度。写真はまたまた逆光。午前中はファサードの写真は難しいです。


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Ardaraの丘を下り、南下してソッレスに向かいます。続きます~。

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