(3)パリ [2003春パリからベルリンへの旅]
4/10(木)
昨夜は夜遅くまで活動したので、さすがに疲れました。それでも9時半ごろに外出。メトロでトロカデロにあるフランス文化財博物館へ。ところがまだ修復が終わっていなくて空振り。
↓トロカデロの広場からエッフェル塔を眺めて、
ルーヴル美術館へ向かいました。フランスの中世美術のセクションはお休みとのことで、今日は古代オリエントの美術部門を見学することにしました。1999年にシリア、ヨルダンを旅していましたので、主にメソポタミア文明部門に観たいものがありました。
ルーヴルの超目玉「バビロンの王のハンムラビ法典」を見学後、シリアの隊商都市からの発掘品の部屋へ。
↓古代都市マリの神殿にあった青銅の獅子
半壊されていたとはいえ対で2体あったのですが、もう1体のほうはシリアのアレッポ博物館にあります。並んで展示されることはもうないのでしょうか?
この後はブックショップに行ったのですが、欲しい本はあまりにも重く断念・・・。
ランチはマドレーヌ寺院近くのエディアール2Fのレストランへ。ここは3年前に来て美味しかったので再訪したのですが、味は落ちたみたい(シェフが変わったのかも)。1Fの食品売り場でおやつにクッキーや木苺など購入。ホテルへ戻るともう4時。1時間ほど仮眠の後、6:20頃オペラ・バスチーユへ(徒歩で10分くらい)。
♪~ロッシーニ『ウィリアム・テル』(仏語でギョーム・テル)19:00開演
指揮:Bruno Campanella 演出:Francesca Zambello オーケストラ:Opera National de Paris
MATHILDE:Hasmik Papian JEMMY:Gaele le Roy HEDWIGE:Nora Gubisch
ARNORDO:Janez Lotric UN PECHEUR:Mathias Zachariassen RODOLPHE:Valerij Serkin
GULLAUME TELL:Thomas Hampsom WALTER:Wojtek Smilek MELCHAL:Alain Vernhes
このときのBさんの現地新聞情報によりますと、パリでの評判はあまり良くなかったようです。白木の小屋や木々がイケアの家具のようだとか・・・確かに。しかし、ハンプソンは立派との評でにっこり。ハンプソンは最終公演ということもあって頑張って歌いました。
大好きな前奏曲も素晴らしい演奏でわくわくしながら観ていましたら、私の数列後方で「オーレ!オーレ!」の野次。次第にその声も大きくなり、周りが静止しても聞き入れません。それで小休止のとき、数人の係員に連れ出されました。周りは良かったと拍手(私も)
わざわざ遠くからやってきて、喜んで見ている私にはまったく理解不能。メーワク男め!
4年ぶりのNora Gubischは安定した歌唱。Hasmik PapianとJanez Lotricもまあまあ。マチルデとアーノルド、それぞれのアリアは大好きですが、引き込まれるまでの魅力はありませんで、残念。
↓プログラム
帰途はBさんの定宿の近くのビストロ「レ・フィロソフィー哲学者たち」で。ブーダンノワールにカオールの赤がぴったり!Bさんはオペラも美術も詳しい方なので、話が尽きることはありません。1時になったのでしぶしぶ徒歩で数分の宿に帰りました。途中までBさんに送っていただいたので、怖いこともなく・・・ところがホテルのドアが閉まっていてドキリ。でも呼び鈴を鳴らすとすぐ開けてくれました。パリのプチホテルは真夜中は閉めてしまうところが多いです。真夜中にほろ酔いで、独りで帰ってきた日本のおばさん・・・ちょっぴり恥ずかしかったです。
参考映像:
ロッシーニ(1792~1868)<ウイリアム・テル>
参考CD:ロッシーニ「ウィリアム・テルGuglielmo Tell」 1952録音2001CDに再録
指揮:Mario Rossi Orchestra :Sinfonica di Torino della RAI
Guglielmo Tell:Guseppe Taddei Matilde:Rosanna Carteri Arnoldo:Mario Filippeschi
Gualtiero:Giorgio Tozzi
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