SSブログ

(7)アンジェ~パリ [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]

10/20(木)アンジェ・サンロード駅12:37→パリ・モンパルナス駅14:10

パリ/Grand Hotel Malher2泊


  TGVでパリに戻るので、午前中はサン・トーバンの回廊(アンジェの重要なロマネスク)を見学しました。昨日通りががったサン・トーバンの鐘塔の修道院だった建物は大革命の後から現在まで公共の建物(メーヌ・エ・ロレーヌ地方庁)として転用されています。お目当ての回廊もすっぽり囲われていますので、探すのにちょっと苦労しました。市庁舎の入り口に受付があり、回廊が観たいと申し出なければなりません。(無料)


「栄光の聖母」のアーケイドはまだ美しい色彩もほのかに残っていて、回廊の柱頭彫刻も見事で感激しました。


SAINT-AUBIN.jpg


DSCF0062.JPG


DSCF0059.JPG


 会議室のなかに残されている扉口は申し込みが必要です。うっかり見逃すところでした。5分だよと念を押され、会議室の鍵を開けてもらって見学しました。立派なテーブルと椅子が並んでいます。5分間の見学が終わっても15分ほど係員は戻ってこなかっので写真を撮ったりできました。元の規模からいえばほんの一部しか残っていないのですが、愛好者にはたまらない魅力のあるところです。


↓会議室に残っている扉口


DSCF0067.JPG



DSCF0064.JPG


DSCF0065.JPG


DSCF0066.JPG


↓回廊の奥は資料室

DSCF0061.JPG


↓Zodiaqueの『Anjou Roman』の表紙にもなっている「アンジェの時祷書」はここでは観られません。NETの古本屋から購入したので、書き込み多くぼろぼろです。

img369.jpg


 TGVに乗ってパリに戻りました。そして、友人たちとホテルで無事落ち合うことができました。遅いランチを一緒にしてから部屋で休み、19:00頃コンサートへ。ところが何故か地下鉄が動いていません。なんとかタクシーを拾ってシャンゼリゼ劇場へ。


♪~「ファン・デイエゴ・フローレスのコンサート」@シャンゼリゼ劇場20:00開演

 Juan Diego Florez/Tenor       Patrick Ivorra/Baryton

  

 Orchestre National de France    Enrique Mazzola/Directer 


  ロッシーニ、ベッリーニ、ドニゼッティのアリアをたっぷり歌ってくれて、若々しいフローレスの美声を堪能しました。↓プログラムの紹介ページより


img370.jpg


休憩の時、夏のペーザロでお会いしたAさんと偶然お会いできて、しかもこれからイタリアで会う予定の札幌の友人とフィレンツエでお知り合いになられたとか、その偶然に驚き、これからの旅が一層楽しみになりました。



nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:旅行

(6)パリ~アンジェ [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]

10/19(火)パリ・モンパルナス駅10:00→アンジェ・サンロード駅11:37(TGV)

アンジェ/Hotel de France 1泊


 TGVでアンジェまでは1時間半、ちょっと忙しいけれど日帰りも可能な距離なのですが、ゆっくり見学したい気持ちが強く、駅前のホテルを予約しました。インターネットで予約していた切符をモンパルナス駅の自動販売機で受取るのにもたついて、(結局窓口で受取ったが)発車5分前に滑り込みで乗車するというスリルを味わってどきどきでした。アンジェに向かう車窓には北海道に似た牛の見える農地の風景が広がり、早くも晩秋の気配が漂っていました。

アンジェの駅は近代的なガラス張りの駅舎。その駅前のホテルに宿泊しました。


↓部屋からアンジェの駅が見えました

DSCF0047.JPG


 ランチはすぐ近くのレストランで19ユーロの定食。前菜、主菜、デザートを本日のお薦めから選べ、どれも美味。特にデザートはクリームを熱々のクレープで包んだもの、最高!!。パリに較べると安くて美味しいものが地方にはあることを痛感しました。


さて、ランチが済んだら駅から徒歩10分ほどの旧市街のエリアへ。

↓サン・トーバンSAINT-AUBINの鐘塔(内部は見学不可)を眺めて

DSCF0049.JPG


↓裏側のサン・トーバン通りへ

DSCF0048.JPG



↓カテドラルが見えてきました

DSCF0050.JPG


カテドラルの後陣側に小さな広場があり、角にアダムの家と呼ばれている中世そのままの16世紀の木組みの家があります。1階は土産物屋さんになっていて、織物のクッションカバーを購入しました。

DSCF0051.JPG


この日は今にも雨が降り出しそうな曇り空、そのためか観光客の姿はほとんどありません。


 ↓カテドラル(サン・モーリス大聖堂)12~13世紀に建築され、3つの塔のうち真ん中のは16世紀に付け加えられたもの。ロマネスク様式の残っているのは聖堂右のチャペル。いかにも古い扉を押すと小さな礼拝堂になっていて静かに祈る人の姿がありました。本堂はゴシックのステンドグラスが有名です。正面扉口のタンパンは4人のエヴァンゲリストの象徴と荘厳のキリスト、付け柱は聖人たち、幾重にもめぐらされたアーキヴォルトアーチの賑やかさなど。典型的なフランスゴシックですが、宗教戦争とフランス革命でダメージを受け、18世紀に復元されたものです。


DSCF0052.JPG



 カテドラルの前の階段を降りていく途中に細い道があり、そこからお城を目指して歩きました。誰もいないような静な界隈には小さな教会が。

DSCF0068.JPG


↓アンジェ城では「Tapestry de Apocalypse黙示録のタペストリー」を見学しました。城といっても円形の塔が並ぶ厳めしい要塞のようです。この中にヨハネ黙示録をテーマにした有名なタペスリーが展示されているのです。ショップが入り口にあるので先に詳しいパンフレットを購入してから回りました。内部は保護のため極端に照明が暗くなっています。そのうえ見学客はまばらなので、私の後に男性の方が入ってきて、なんか怖い感じ。(勝手に怖がってすみません )
しかし、難解な福音書をこのように幻想的なイメージで表現するパワーには圧倒されました。ひとつのテーマごとにパンフレットを見ながら鑑賞。


DSCF0053.JPG


DSCF0054.JPG


↓リーフレットの写真を見てもお分かりのように、照明はこんな感じです。


img368.jpg


「黙示録のタペストリー」は、アンジュ―伯ルイ1世の命で、ブルージュの画家Hennequinの下絵を二コラ・バタイユとロベール・パアンソンによって、14世紀後半に制作されました。1400年に行われた息子のルイ2世の結婚式のセレモニーにも使われたそうです。その後カテドラルに寄贈されましたが、宗教戦争などもあり、かなり傷みが激しく修復、1954年にお城に戻りました。カメラは禁止。ギャラリーの床も当時は土のままで歩きにくく・・・今の私なら間違いなく転んだでしょう。


お城の近くの(i)まで行き、翌日訪れる予定のサン・トーバンのほかにロマネスクの教会がまだあるのかを尋ねました。橋の向こうにもあるとのこと。壕を迂回してMAINE河を渡り徒歩20分くらいの↓サント・トリニテ教会へ。


DSCF0056.JPG


DSCF0057.JPG

 教会の片側側面にロマネスク彫刻が残っている他はほとんど改築されています。


↓この教会の付近には古い建物の民家が並んでいて、そろそろ電気がともってきました。その灯りを見てちょっぴりホームシック。


DSCF0055.JPG


 バスが来ないのであきらめて徒歩で戻りました。随分歩いたのでさすがに疲れ、途中のカフェでビールをぐいぐい。赤い顔をして歩いていると、日本語が聞こえてきました。若い日本の女性が二人、ここの語学学校で研修中とか。ここはとても素敵な町だから、ここでの勉強はラッキーね。お互いに頑張りましょう~とお別れ。ホテルに戻りひと休みした後は再びランチしたレストランへ。再びやってきた日本のおばさんにびっくりしながらもニコニコ。夜は少し高めになるが、無駄の無いきびきびしたサービスが気持ち良く、一人でもくつろいで食事ができました。








nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:旅行

(5)パリ [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]

10/18(月)

 この日も日記が残っていませんので、日中の行動は詳細不明です。パリを訪れるたびに美術館やグルメを愉しんできましたので、記憶にないのが残念です。行程表だけは残っていましたので、写真と組み合わせてアップしています。

夜は今回のパリで3回目になるオペラを鑑賞しました。

♪~R・シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』@バスチーユ・パリ 17:30開演


指揮:フィリップ・ジョーダン   演出:ローラン・ペリー

プリマドンナ/アリアドネ:S・クリンゲルボーン   作曲家:ソフィー・コッホ

ツェルビネッタ:ルボフ・ペトロ―ヴァ   テノール歌手/バッカス:ジョン・ヴィッラーズ

音楽教師:オラフ・バール   ハレルキン:ステファン・ドゥグー 

ブリゲルラ:アレス・ブリスケイン   トルファルディン:アレクサンドル・ヴィノグラドフ


 R・シュトラウス作曲のオペラの中でも人気があり、上演回数も多い演目ですが、私は初めての実舞台でした。当初チケットを手配したころはツェルビネッタをナタリー・デセが歌う予定でしたが・・・がっかり。代役のペトロ―ヴァも美人だし、頑張ってはいたのですが、デセには及びません。作曲家役のコッホは前年のザルツブルクで初めて聴いていたので、その清楚感のある姿も素敵で、この役にぴったりでした。ドゥグーはこの時が初めてだった?この後の活躍は目覚ましいです。演出は昨日のジェロルスタンに続いてのペリー。面目躍如と言った感じの現代感覚あふれる舞台で、ギリシャの孤島ナクソス島の場面はツアー客の姿やキャンピングカーなども登場してました。2.3列前にミンコフスキの姿があり、ペリーも挨拶に見えたりしていました。


プログラム

img365.jpg


参考CD/R・シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』2000年ドレスデン歌劇場にて録音

img041.jpg
指揮:ジュセッペ・シノーポリ  ドレスデン国立管弦楽団
オッター、ヘップナー、ヴォイト、デセイほか


 3夜続けてのオペラに酔った心地でホテルに戻りました。シャトレ座もバスチーユも近いので、マレ地区に宿をとることが多くなりました。明日はアンジェまで遠出します。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

(4)パリ [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]

10/17(日)

 このホテルの朝ごはんはあまり美味しくないので、近所のカフェでパン・コーヒー、オレンジの生絞りジュースで済ませました。ホテルのより安くて美味しいのです。向かいに八百屋さんがあり葡萄やリンゴを買いました。少量なので「これだけ?」みたいなこと言って驚いていましたが・・・。コインランドリーも近く、洗濯をしたりで、行ったり来たり。遅めのランチは近くの小さな広場に面したお店で済ませ、休憩後シャトレ座へ。


♪~オッフェンバック『La Grande Duchesse de Gerolsteinジェロルスタン女大公殿下』@シャトレ座16:00開演

指揮:マルク・ミンコフスキ 演出:ローラン・ペリー

オーケストラ:レ・ミュージシャン デゥ ルーブル グルノーブル(MDLG)


女大公殿下:フリシティ・ロット   ワンダ:サンドリーヌ・ピオ

フリッツ:ヤン・ブゥロン   ピユック男爵:フランク・ルグリネル  パウル殿下:エリック・ウシェ

ブン大将:フランソワ ル ルー


 幕が開くと舞台には大勢の酔っぱらって倒れた兵士たち…それがいきなり軽やかなメロディーに合わせて立ち上がり踊り出します。村娘のワンダのピオが登場すると耳も目も全開状態になりました。そして、あの優雅なロットのコメディアンヌぶりにも大興奮!これほど楽しいパロディックな舞台は初めてです。初演は1867年で軍国主義を風刺したオペレッタとのこと。ペリーの演出が活き活きした軽やかな音楽に合わせたもので、ユーモアセンス満載。ロットの酒飲み(ほぼアル中?)でも気品のある色っぽい演技は出色でした。数年前にパリで観たマルシャリンとは正反対の演技に唖然。初演当時はパリでも人気だったそうですし、日本でも浅草で「ブン大将」という名で親しまれたオペレッタです。庶民が平和を愛していても軍国主義の政治に巻き込まれてしまうと、後戻りできないもの。。。笑いの中にいろいろな想いもありました。ミンコフスキの指揮は躍動感のあるフレッシュな感覚にあふれていて、ますます大ファンになりました。パリのシャトレ座でフランスの香り高い舞台に接した幸せ~♪るんるんメトロに乗らず歩いてホテルに戻りました。


↓プログラム

img367.jpg


↓舞台写真

gran_gerolstein_2_marie_noelle_robert.jpg



参考CD:Offenbach『La Grande Duchesse de Gerolstein

81weKxgcBDL._SL1289_.jpg


予習用に購入したものですが、行方不明で捜索中です。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

(3)ブリュッセル~パリ [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]

10/16(土)ブリュッセル中央駅10:10→パリ北駅11:35


パリ/Grand Hotel Malher


 去年に続いてマレ地区の同じホテルに泊まりました。今夜のオペラは17:30開演なのでランチは遅めにして、昼ワインも飲んで、ゆっくり休養と仮眠。


♪~オリヴィエ・メシアン『Saint Fç ois d'Assiseアッシジの聖フランチェスコ』@バスチーユ・オペラ 17:30~

指揮:Sylvain Cambrelig   演出:Stanislas Nordey


L'Ange:Christine Scaefer   Saint Franç ois:Jos Van Dam   Le Leprux:Chris Marritt

Frere Leon:Brett Polegato   Frere Massee:Charles Workman 

Frere Elie christoph Homberger   FrereBernard:Roland Bracht

オーケストラ:L'opera National de Paris

 メシアンの大作として知られていますが、上映時間が長いこともあるのでしょうか、日本ではまだ上演されていないと思います。丁度旅の途中で観られると知ったときの歓びは大好きなシェーファーが歌うと知って倍増しました。何年か前にザルツブルクの音楽祭で前衛の演出で知られるピーター・セラーズが手掛けた映像をTVでちらっと見た覚えもあり、あれほど斬新ではないだろうと予想しましたが、なかなかどうして、狼の出る深い森の情景は全くありません。白と黒を基調にモダンな舞台で、一部の打楽器(木琴?)は舞台の右側に位置して、東洋人の若い女性が奏者でした。オンドマルトノも初めて聴きました。舞台で最も印象深かったのはやはり聖フランソワ/フランチェスコが聖痕を受ける場面です。西洋のキリスト美術史においても重要な人物ですから、ピエロ・デッラ・フランチェスカの森の中での神秘の光が目に浮かびました。当時は堕落した司教たちから信者の心が離れ、衰退しつつあるキリスト教でした。しかし清貧と聖痕の奇跡による聖フランチェスコによって再び盛り返したわけですから、第二のキリストといっても良いでしょう。そのため十字架(象徴的に壁の造作物として表される)上での聖痕の場面は納得がいきました。ホセ・ファン・ダムの聖フランチェスコもシェーファーのエンジェルも(清楚な白い羽と衣装も!)素晴らしかった~!!休憩をはさんで6時間という長さもメシアンの不思議に心に響く音楽に時間を感じず、オペラがはねてからバスチーユ広場に立って初めて、すでに10時半を過ぎていたことに驚いたほどでした。

↓プログラム

img364.jpg



1992年にザルツブルク音楽祭でサロネン指揮、ぺーター・セラーズ演出で上映されました。その時のメイキング版が5分ほどですが↓サロネンが若い!!

https://www.medici.tv/en/documentaries/messiaen-saint-francois-assise-salzburg-festival-peter-sellars-jean-pierre-gorin/#


参考CD:Messiaen「Saint Francois d'Assise」1999年ドイツ・グラモフォン発売

指揮:ケント・ナガノ 演奏:ハレ管弦楽団

キャスト:ホセ・ファン・ダム、ドーン・アップショーほか

img363.jpg


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

(2-2)ブリュッセル [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]

~続きです。


 午後からはブリュッセルのアール・ヌーヴォー建築巡りの予定ですが、オルタ美術館以外は資料があまりなかったので、広場にある(i)に寄ってみました。受付の女性が「ぜひ行ってみてね!」と笑顔のわりに手渡されたのは1枚のコピー。名前、建築家、住所が60か所列記されているだけです。そしてオルタ美術館の近くはこことここよと〇を5か所つけてくれたのですが・・・。とにかくオルタ美術館へのバス乗り場を教えてもらい、近くでランチを済ませて出発しました。

広場近くの地下から出発したバスは15分くらいはしったでしょうか、中近東系の移民?の多い雑多な町を通り過ぎオルタ美術館まで徒歩5分ほどの停留所で降車。

↓オルタ美術館(絵葉書)

img352.jpg


ヴィクトル・オルタ Victor Horta(1861-1947) ベルギーのアール・ヌーヴォーの代表的建築家。鉄とガラスを豊富に利用した、曲線の多い空間造形が特徴です。美術館はオルタの自邸とアトリエを兼ねた家を公開しています。家具やインテリア小物、ドアノブまでオルタがデザインした室内は温かい生活感にあふれていました。カメラ禁止

↓1階のホール奥は食堂(絵葉書)

img355.jpg


↓階段ホール(最上階の天井はステンドグラス)


img353.jpg


チケットは5€でした。裏面に近くのアール・ヌーヴォーの家のマップ!これを参考に歩きました。先ずはオルタ設計のタッセル邸を目指しましたが、途中電車通りに面したアール・ヌーヴォーを発見!でもボロボロで今にも壊れそう~でした。このブログのためにGoogle Earthで確認したところ、修復されていましたのでNETから拝借。

↓詳細不明

650x_33268143.jpg


↓タッセル邸/オルタ設計 1892-93

DSCF0043.JPG


↓シャンべルラーニ邸/ポール・アンカル設計1897

DSCF0044.JPG


↓ポール・アンカル自邸1893

DSCF0046.JPG


DSCF0045.JPG


↓アルバート・ローゼンブーン設計の家1900

DSCF0040.JPG


この近辺の街並み

DSCF0042.JPG


アール・ヌーヴォー建築を求めて、近辺を歩き回るうちにいつの間にか日が暮れがてきました。またバスに乗ってホテルに戻り、夕食は近くの某有名店で。ムール貝のポットのハーフサイズがあるのに気が付いて注文。残す心配から解放されました。安心して美味しく、完食。明日はパリに向かいます。



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

(2-1)ブリュッセル [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]

10/15(金)

 ホテルの建物は少し古びていますが、場所が良いのと朝ごはんがBW系(現在はNHに変わっています)なので充実しています。緑の裏庭を眺めながらの朝食を済ませ、先ずは王立美術館へ。中央駅の横から少し坂道を登って徒歩15分くらい。

DSCF0037.JPG


10年前に初めてのひとり旅で訪れました。当時は初期ネーデルランド絵画からフランスの古典派までを観て歩きましたので、今回は19世紀後半からの近現代美術が目的です。クノップフ、アンスール、デルヴォーなどのベルギー象徴派やベルギー・シュルレアリスムの代表画家ルネ・マグリットのコレクションが充実していました。


↓ルネ・マグリット「光の帝国」は2枚(絵葉書)昼と夜を同時に描いて人間の固定観念を揺さぶる知的な絵画として知られています。

1954(146×114)真昼の青い空と暗い森の中の家。水面に映る家と街灯の情景・・・4枚の同タイトル作品の中では一番好き。

img347.jpg

↓「光の帝国」1952(100×80)


img349.jpg


同じタイトルの作品はほかに2点あります。

↓ヴェネツィアのペギー・グッケンハイム美術館の「光の帝国」1953-54(195.4×131.2)絵葉書

img358.jpg


↓NYの現代美術館The Museum of Modarn Art(MOMA)の「光の帝国」1950(31×39)絵葉書

img350.jpg


↓マグリット「La saveur des larmes 涙の味わい」1948( 60×50)鳥であり植物であるカタチは自然破壊を警告しているようにも・・・胸が痛くなります。このバージョンの作品はいくつかあります。

img344.jpg


↓アントワーヌ・ヴィ―ルツAntoine Wiertz(1806-1865)の「麗しのロジーヌ」1847

大画面の神話題材の絵画を制作した一方で、死や狂気を描いてベルギー象徴派の先駆者と言われています。

img359.jpg


デルヴォーの描いた同じ題材の作品。推測ですがタイトルにもなっているスピッツナー氏の売却されたコレクションに含まれていた上記の絵をブリュッセル1932年に観て(記録にある)触発されて描いたのかも・・・。


↓デルヴォー「Le musee Spitzner スピッツナー陳列館(部分)」1943 全体は200×240

img360.jpg


↓デルヴォー「La voie publique公道」1948 152.5×254)

img361.jpg


↓アンソール「海辺のカーニバル」1887(54.5×69.5)

img362.jpg


↓ ボナール「Nu à contre-jour逆光の裸婦」1907

img346.jpg


 帰りは美術館の横から公園の階段をどんどん降りて

DSCF0038.JPG


いったんグランプラス広場に戻りました。

DSCF0039.JPG


続きます~。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

(1)札幌~ブリュッセル [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]


  春からイタリア語学研修のためフィレンツエに滞在している友人Y子さんを訪ねることと、定番のオペラやロマネスク巡りも含めた旅を計画しました。また途中のパリでオペラ仲間のWさん、Kさんと合流します。


日程/13泊15日

札幌~ブリュッセル(2)~パリ(3)~アンジェ(1)~パリ(2)~ベルガモ(1)~ミラノ(1)~フィレンツエ(3)~札幌


Map




10/14(木)千歳8:00→関空10:05/11:35→パリCDG16:00/17:49→ブリュッセル中央駅19:59
 ブリュッセル/BW Premier Carrefour Hotel 2泊
 
 ブリュッセルでは当初大野和士の指揮する「アイーダ」を観る予定でしたが、残念なことに公演キャンセルになりました。でも航空券ホテルは予約済みでした。オペラはないものの王立美術館の現代絵画部門やアールヌーボーの建築など観ていないところも多いので、予定通り再訪しました。ブリュッセルは10年ぶりです。
 CDGから北駅まで移動して、スーツケースを荷物預かり所に置いてもらう予定でしたが、すでに廃止されていて地下のコインロッカーしかありません。階段もあるし、列車の時間も迫っていたので諦めて乗車しました。
ブリュッセルの中央駅からタクシーでグランプラス広場近くのホテルへ。ホテルの前は石畳の小さな広場ですが、スーツケースを転がすのにとても苦労しました。部屋に入って一息つきましたが、空腹なのでホテルのレストランはもう閉まっていましたので、近所の「もうすぐ閉店だよ」と言う小さなお店で、なんとか食事ができました。美味しくなかったけれど・・・。

?

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

(15.16)ザルツブルク~札幌 [2004夏ペーザロ、スポレート&ザルツブルク]

8/31(日)

 6泊したザルツブルクともお別れです。ホテルは立地条件も良く、部屋も狭いながらバスタブもつき、閑静なのが気に入りました。音楽祭もとても充実していました。また来年も絶対!来る~と決意しつつ山々に囲まれたザルツの街にグッバイ(^^♪


ザルツブルク11:50→ウィーン12:45/14:55→チューリヒ16:25→17:50→


9/1(水)

成田12:30....羽田16:00→千歳17:30


 我が家には7時過ぎに無事到着しました。家人も至って元気で、次女の妊娠の話で盛り上がりました。

さて翌朝のことです。朝刊の週刊誌の見出し広告を見て、眼が点!!北海道に甲子園の優勝旗が渡ったあ~。

旅に出る前に駒大苫小牧は1回戦で辛うじて勝ったけど、あとは全く期待していなかったのです。夫と長女はプロ野球を含めての大ファンなのに、どうして私にまでそのニュースが届かなかったのか不思議です。

2004年の夏は思いがけない嬉しいニュースに彩られて、忘れられない夏になりました。


 古い旅日記ですが、資料の整理を兼ねてUPしました。記憶が年々あやふやになってきています。(終)


「てるてる坊主のオペラと美術の旅2」アクセス数 今日: 29 / 累計: 132,489 

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

(14)ザルツブルク [2004夏ペーザロ、スポレート&ザルツブルク]

8/30(月)


 ザルツブルクも最終日になりました。夜はベルリンフィルを聴いて明日は帰国します。


♪~『ベルリンフィル演奏会1st CONCERT』@祝祭大劇場 20:00開演

指揮:サイモン・ラトル 演奏:ベルリンフィルハーモニー管弦楽団


プログラムはドビッシーとメシアン


CLAUDE DEBUSSY La Mer – Trois esquisses symphoniques

OLIVIER MESSIAEN Éclairs sur l´Au-Delá ...

 メシアンの曲はあまりなじみがなかったのですが、秋にパリでオペラの聖フランソワを聴く予定もありましたので、贅沢ながらメシアンの最後の大作をラトルの指揮で。初めは苦手な現代音楽ですしと構えていたのですが、自然に引き込まれていきました。11曲約1時間の演奏でした。

日本語では「彼方の閃光」というタイトルです。

1. 栄光あるキリストの出現
 2. 射手座
 3. コトドリと結婚の街
4. 封印された選ばれし者
 5. 愛にとどまる
6. 7つのトランペットと7人の天使
 7. そして神はことごとく涙をぬぐい去ってくださる
 8. 星々と栄光
9. 生命の樹にやどる鳥たちの喜び
10. 神の道
11. キリスト、楽園の光
参考CD:メシアン『彼方の閃光』
指揮:サイモン・ラトル 
演奏:ベルリンフィル管弦楽団
2004.8.25録音
ザルツブルク公演の直前に録音したもの。
61fTYnnArkL._AA256_.jpg





nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行