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(14)ミュンヘン [2005年夏サルデーニャ・ロマネスクとオペラ]

7/4(月)

 ホテルの本館まで朝ごはんに出かけるのが、すぐ道路を挟んで向かい側なのに面倒・・・。行ったり来たりしているうちに別館に若い音楽家たちも宿泊しているのに気が付きました。そのなかに日本人女性のオーボエ?奏者だった方と朝食時のテーブルが一緒になりました。「音楽評論家ですか?」と訊かれて舞い上がりました(汗)彼女はパリ在住でお仲間と管のグループ(現代音楽の)を結成。この音楽祭に出演しているそうです。演奏日がミュンヘンを離れる日でしたので、聴けませんでした。2005夏の音楽祭のパンフレットに載っていたのですが・・・紛失。彼女のその後はNETで確認(日本で演奏)できたのですが・・・お元気で活躍されていますように。


 さてこの日の観光は初訪問のバイエルン州立博物館です。ホテルから徒歩で2k弱、20分ほどの距離です。

↓マキシミリアン通りから北へ抜ける途中にある広場。古い列柱とモダンなビル。

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↓時々雨の降る日でしたが、途中の川でサーフィンの練習中。


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☆バイエルン州立博物館BAYERISCHES NATIONAL MUSEUM)

↓建物はGoogle Earthから

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中世からの美術コレクションや民族史の博物館ですが、あまり知られていないようで、見学者もまばら。大きな建物なので迷子になりそうでしたが、観たいものはしっかり観てきました。

先ずは中世のキリスト教美術の部屋から。お目当てはロマネスク期の彫刻です。


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↓ゴシック期の部屋に移る前に名残惜しくパチリ


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↓照明を落とした暗い部屋に中世の織物が並んでいます。その中で目が点になったのが

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なんと!一角獣が「受胎告知」の聖母マリアに甘えてる~。この図像は初めてでした。帰国後調べたところ、伝説の動物一角獣は「馬に似るが性格は荒々しく、処女の懐で初めて温順になると伝承されたため、純潔の象徴聖母マリアの受胎告知や降誕の場面に組み合わされた」そうです。


↓ドイツの後期ゴシックの彫刻家リーメンシュナイダーの傑作が並ぶ部屋は圧巻でした。

マグダラのマリア(エジプトのマリア?)と天使たち。

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↓この手に目が釘付け


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↓中世末期の彫刻


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ドイツの骸骨はおどろおどろしい。

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ここまでで疲労困憊。また元の道を辿って、ホテルに戻りました。夕方からはグルベローヴァさまのオペラです。

彼女のファンがイタリアからも来ていて、私が鉄道で来たと言ったらびっくりしていました。ヴェローナから飛行機があるとか言ってましたが?


♪~ドニゼッティ『ロベルト デヴリューRoberto Devereux』19:00開演Bayerische Staatsoper


指揮:Friedrich Haider  演出:Christof Loy


エリザベッタ:Edita Gruberova   ノッテンガム公爵:Albert Schagidullin  ノッテンガム公の妻 サラ:Jeanne Piland ロベルト・デヴリュー:Zoran Todorovich   セシル伯:Manolito Mario Franz


演奏&合唱:バイエルン州立歌劇場管弦楽団&コーラス


 「アンナ・ボレーナ」と「マリア・ストゥアルダ」と並んでドニゼッティの女王3部作とのことですが、この「ロベルト デヴリュー」は他の2作ほどの人気がなく、上演されるのも珍しかったのでは?予習用の音源や映像がテに入りませんでした。後にこの2005年の公演はDVDになりました。


 グルべさまの渾身の歌唱と演技には圧倒されました。ロイの演出は衣装や背景もチューダー朝の宮廷とは異なり、背広やスーツ姿でグルべさまは大会社の会長の貫禄。愛憎いろいろあって、最後のシーンは衝撃的!王冠も金髪の鬘ウィッグもかなぐり捨てての老婆スタイル。。。その鬼気迫る絶唱は忘れられません(席も最前列でしたので目の前)。現代にもままあるワンマン経営や後継者問題もからめて普遍的な表現は秀逸と思いました。


↓参考映像/ドニッゼッティ『ロベルト・デヴリュー』2005のバイエルン州立歌劇場での収録


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