(14&15.16))ザルツブルク&帰国 [2003夏南仏とザルツブルクの旅]
8/4(月)
大きなガラス窓からのザルツァッハ川を眺めながら美味しい朝食を済ませ、この日はバスツアーに参加しました。ホテルから集合場所まで、日本人の係員が迎えに来てくれました。イーグルネスト(鷹の巣)のヒトラーの山荘までは専用道路やエレベーターがあり、ほとんど歩かなくても行けるようになっています。当時は暗殺を恐れて、厳重な警備が敷かれていたと想像できます。山荘は思っていたよりこじんまりした質素な感じでしたが、執務室などもあり、ここで非人間的な謀りごとや報告を受けていたのかと思うとぞっとしました。また愛人と滞在していた時の写真や映像をどこかで観た覚えがありました。
↓ヒトラーの山荘
↓頂上の十字架
↓ここからの眺めは絶景!手前に咲く柳蘭の花。
バスで隣席に座られた日本人の女性はオペラツアーで来られた方で、劇場ではほとんど最前列かそれに近い席だそうです。羨ましい~と思いましたが、料金をお聞きして眼が点!(2回来れますわ)
詳しいことは忘れましたが、このツアーは半日ツアーでしたので途中でフリーのランチの時間があり、3時ごろまでにはザルツに戻ることができました。
仮眠の後、ザルツ滞在の最後の演奏会へ。
♪~ウィーンフィル演奏会 SEMYON BYCHKOV WIENER PHILHAMONIKER@祝祭大劇場 21:00開演
指揮:SEMYON BYCHKOV ピアノ:Jewgenij Kissin オーケストラ:Wiener Philharmoniker
ベートーヴェン 「ピアノ協奏曲第3番」、チャイコフスキー「交響曲第5番」
セミヨン・ビシュコフは日本ではあまり知られていませんが、ヨーロッパでは中堅の指揮者として評価されています。手堅い中にも繊細な気配りも失わず、ウィーンフィルとの相性も良いようです。2001年春にウィーンで『トリスタンとイゾルデ』を彼の指揮で聴いてましたから、今夜のコンサートも楽しみでした。その期待以上の素晴らしい演奏でした。キーシンのピアノの控えめな中に強いメッセージの込められたベートーヴェンとの相性も抜群でした。ロシア出身ということもあり、チャイコ5番もまた導入部からロシアの曲想に引き込まれていきました。
終演は11時、まだまだ華やかなザルツの夜ですが、明日は帰国ですから急いでホテルに戻りました。
8/5(火)ザルツブルク12:00→パリCDG13:35/17:00→
8/6(水)成田13:55/18:30→札幌20:05
次女との最後になると思う南仏母娘二人旅にザルツブルク夏の音楽祭をプラスした2003年夏の旅もこうして無事に終わりました。この時の記録的なヨーロッパの猛暑は私が帰国してからも続き、パリではお年寄りが何人も亡くなったというニュースも流れました。一方では良いことも・・・というのは葡萄の出来が良く、芳醇なワインができた年なのです。この後、2003年のワインをリクエストするたびにあの夏のことを思い出すのです。(終)
次回は秋のシカゴとロサンジェルスの旅ですが、メモも日記もなく、写真もいったん縮小したものなので、簡単なブログに終わりそうです。