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(17、18&19)ウィーン&帰国 [2003春パリからベルリンへの旅]

4/24(木)


 今回の旅も実質今日で終わります。途中ボローニャで腰痛に悩まされましたが、ウィーンとベルリンでは痛みもなくなりました。また、雨にも当たらず天候にも恵まれました。

朝食後は初訪問になるミュージアム・クォーターのレオポルド美術館へ。ホテルから徒歩10~15分くらいです。


↓ミュージアム・クォーター


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☆レオポルド美術館LEOPOLD MUSEUM

2001年にレオポルド夫妻のコレクションをもとに設立。オーストリア表現主義の画家エゴン・シーレEgon Schiele(1890-1918)の作品が多数展示されています。


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上のカタログの表紙はシーレ「ホオズキの実のある自画像」1912  32.2×39.8


↓シーレ「ストライプ柄のドレスで座るエディット・シーレ」1915  51×40


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シーレは自画像を多く描きましたが、「ひまわり」の絵も自画像の趣があると言われています。枯れたひまわりに自己を投影していたかのように、激しく荒々しい表現に不安感と悲痛をにじませています。


↓シーレ「ヒマワリ」1909-10 


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 館内のお洒落なカフェでケーキとお茶で一休み。↓美術史美術館と自然史博物館のエリアを抜けてウィーンの街の散策。

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歩き回って空腹になり、路地裏のレストランのテラス席でランチ


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夕方からはオペラです


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♪~ベッリーニ「夢遊病の女 La Sonnambula」19:30開演@ウィーン国立歌劇場


指揮:Stefano Ranzani  演出:Marco Arturo Marelli


アミーナ:Stefania Bonfadelli   エルヴィーノ:Juan Diego Florez

ロドルフォ:Dan Paul Dumitresch     テレサ:Mihaela Ungureanu

リサ:Simina Ivan      Alessio:Boaz Daniel


オーケストラ&コーラス/ウィーン国立歌劇場管弦楽団&合唱団


いつの間にかフローレスの追っかけおばさんの一人になってしまったので、年に一度は生の舞台で彼の歌唱に耳を傾けたいと、スケジュールにあわせ早くから準備することになります。こういう場合インターネットからの情報は大変貴重です。今回は生憎イラク戦争が始まったときでした。日本からのツアーも潰れたのでしょうか。最前列の中央10席ほどが空席になっていました。私の席はその最前列の左端でした。


舞台はガラス張りのホテルのロビーのような黒いグランドピアノの置かれた部屋。2幕になるとこの部屋は窓から雪が吹き込みピアノも壊れ、悲劇的要素を強める装置に変わります。

フローレスは聴くたびに進化していきます。、本当に非の打ち所のない歌唱と演技。アリアの高音もピシッときまり、悩めるややマザコンのエルヴィーノを憂いをこめて歌い上げました。ボンファデッリもこのときの舞台が私の聞いた中では最高だったと思います。姿も美しく、ベストカップルの主人公たちにカーテンコールも熱く、何度も繰り返されました。私は疲れたので途中で劇場を後にしたくらいの長い長いカーテンコールでした。今思えばキャリアの最高地点に立ったボンファデッリとこれからまだ高みを目指すフローレスとのほんの短い邂逅であったのかなと・・・やはり一期一会。

幕間に個人で来られた日本のシニアの女性はオーストリア航空がキャンセルになって、予定の便で帰れないと嘆かれていました。私の方の実害はなかったとはいえ、やはりこういう時期はなるべく海外遠征は控えた方が良いのかも知れません。席は平土間最前列左側157€。



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↓ボンファデッリの稽古風景とプログラム


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参考CD:ベッリーニ「夢遊病の女」


指揮:アントニーノ・ヴォット―  オーケストラと合唱:ミラノスカラ座管弦楽団と合唱団


ロドルフォ伯爵:二コラ・ザッカリア   テレサ:フィオレンツァ・コソット 

アミーナ:マリア・カラス  エルヴィーノ:二コラ・モンティ   リーサ:エウジェニア・ラッティ


1967ミラノにて収録 


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4/25(金)ウィーン18:15→フランクフルト19:50/21:05→

4/26(土)→成田15:20/18:30→千歳19:50


帰途のJAL便はがらがらで、無事我が家にたどり着きました。17泊19日のいつもより4日ほど長いので、渋る夫に頼み込んで延ばしてもらった貴重な日々。

オペラ9公演とロマネスク巡りに美術館も初めてのところも多く、有意義な旅を終えることができました。次回の2003夏の旅は来春ロサンゼルスで結婚することになった次女と南仏を回ります。(END)









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