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(13&14.15)フィレンツエ(フィエーゾレ)&帰国 [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]

10/26(火)

 今日はフィレンツエの最後の日なので、皆の初訪問でY子さんおすすめのフィエーゾレに行きました。フィレンツエからも近く丘の上の古くからの町(エトルリア人も住んでいた)です。ローマ時代の遺跡(テアトロ)などの考古学エリアを歩きました。写真は友人たちにお任せで、ほとんど残っていません。

↓散策途中の風景

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町の中心にドゥオーモがあり、11世紀にロマネスク様式で建てられたものですが、改築された部分も多く、あまり熱心に見学しなかったのは、今思えば残念な気がします。見晴らしの良いレストランでランチの後、バスで

フィレンツエに戻りました。

↓フィレンツエのロマネスクといえばここ!サン・ミニアート・アル・モンテ教会です。2001年夏に兄夫婦と訪れた懐かしい場所です。

ヴェッキオ橋から見える小高い丘の上建っています。フィレンツェ市街の車や人の喧噪からこの緑の丘へ来ると、ぐんと空気が綺麗になり深呼吸~。

階段を登ると教会の美しい大理石のファサードが見えてきます。


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↓白と濃い緑の大理石で飾られたファサードは華麗です。この地方には2000年の歴史のある大理石産業があるので、白や緑、薄茶などの大理石で造られた教会も多かったのでしょうか?。フィレンツェで購入したこの地方のロマネスク教会の本によると、ファサード部分に同様な模様のみられるのは、エンポリのサンタンドレア教会とバディア・フィエゾラーナの2建築のみ。内部の説教壇などに使用されることが多かったようです。

創建は1113世紀、ファサードには一部13世紀のモザイク(窓の上)もあります。内部はイタリアに多く見られる木の天井、クリプトの上に造られた後陣は見上げるほどの高さです。デッラ・ロッピアやガッティの作品で飾られ、床や柵などにはふんだんに大理石を使用、芸術の都にふさわしい豪華なロマネスクです。

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広場からの眺めはドゥオーモの見える市街のほか、丘の中腹に点在する糸杉に囲まれた館群の景色も素晴らしいです。

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街に戻り、ヴェッキオ橋を渡ったところにあるサンタ・フェリチータ教会へ。私は再訪でしたが、礼拝室のポントルモのフレスコ画は何度見ても感動の極みです。

夕食はY子さんの行きつけのレストラン(カルミネ教会の近く)で。フィレンツエに来た記念はやはりBistecca alla Fiorentina (Tボーンステーキ)!美味しかったです。まだ観光したいところもありましたが、再訪を願って最後の夜は賑やかに更けました。


10/27(水)フィレンツエ14;14→ミラノ中央駅17:00....ミラノマルペンサ空港21:20→

 出発前にホテルに近いSanta Apollonia修道院の食堂に飾られたカスターニョのフレスコ画「最後の晩餐」などを鑑賞。午前中だったせいかツアー客で結構な混雑でした。


フィレンツエの駅でお世話になったY子さんとお別れしました。語学研修でいろいろ大変な時に日本から押しかけていってお世話をおかけしました。本当にありがとうございました。日本に帰ってきたらまたオペラ鑑賞会で一緒に楽しみましょう~♪あと半年で再会できますが、駅のホームでの別れって淋しいものです。


10/28(木)→成田16:05/18:25→千歳20:00

 飛行機を乗り継いで、夜10時過ぎに無事我が家に舞い戻りました。春のLAでの次女の結婚式から始まった2004年は新居に引っ越し、夏の旅行、今回の旅行と大忙しでした。さて来年は何といっても初孫が楽しみです。遠方のお産扱い頑張ります!ご褒美旅も・・・楽しみに(終)

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(12)フィレンツエ(ピサ) [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]

10/25(月)フィレンツエ9:25→ピサ10:30/16:28→フィレンツエ17:50


 この日は単独行動でピサへ行ってきました。ツアーで1991年に訪れて以来ですから13年ぶりです。駅前の(i)で地図をもらって歩き始めました。目的のいくつかのロマネスク教会のうち、最も駅に近いこのサン・パオロ・ア・リ―パ・ダルノS.Paolo .a.Ripa d‘Arno教会は駅から十数分です。下町ですが住宅や幼稚園が並ぶのんびりした一画にあります。同名の大きな広場にピサ・ロマネスク様式のファサードの美しい教会が建っています。


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↓クレーンが見えましたので修復中?縞模様の大理石が美しい

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 残念なことにキューゾでした。内部の柱頭彫刻や円柱列が見事と聞いていましたので、見られなくてがっかりでした。

↓装飾モチーフの使われた側面


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↓後背部にまわってみましたら、荒れた雑草の茂る敷地に八角形のサンタガタ礼拝堂が建っています。

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 S.Paolo .a.Ripa d‘Arno教会の裏からアルノ川沿いの道を歩いていきますと、車の多い通りに身を潜めるように可憐な姿のS.Maria.della.Spina教会が見えてきます。写真でおわかりのようにロマネスク=ゴシック様式の小さな教会です。

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もとはアルノ川の岸辺に近いところに建つ祈祷堂だったのですが、14世紀に拡張されました。川の水から保護するために19世紀になってからより高い位置に解体、移築されました。記憶に新しいアルノの大氾濫を切り抜けることができたのは先見の明があったということでしょう。
名前の由来はキリストの冠と信じられている一本の茨(スピーナ)を収めていたことからつけられました。そのスピーナのある壁龕を見たかったのですが扉は硬く閉まっていました。観光客も次々とこのチャーミングな教会を訪れるのですが、皆がっかり。

S.Maria.della.Spina教会の手前に橋あり、そこを渡って大きな道をほぼ直線に1キロほど歩いて行きますと、突き当りがDUOMOの広場です。広場は観光客で混雑していました。中国、台湾、韓国、日本とアジア人が多いのはピサの斜塔人気でしょうか。ドゥオーモ&洗礼堂にカンポサント、ドゥオーモ付属博物館、シノピア美術館の5箇所共通チケットを購入。斜塔のチケットは特別扱いで、とても高くてびっくり。外から眺めるだけにしました。1991年にツアーで来たことがあったのですが、あの時は修復中だったので登れませんでした。登ってみるべきでしたが、まだ見学するところがあるので自重。

そして斜塔の傍のドゥオーモ付属博物館に入館。ドゥオーモのファサードを飾っていたオリジナルの彫刻が収められていて見ごたえがありました(撮影禁止)。

付属博物館の外回廊から見た斜塔

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ドゥオーモと洗礼堂の間の奥の建物がカンポ・サントです。建物は1277年に着工されたものですが、第二次大戦の戦火で焼け落ち、復旧作業中に重要なフレスコ画のシノピエ(下絵)が発見されました。現在はシノピエ美術館に展示されています。由緒ある古代ローマ時代からの石棺が並ぶ墓所ですが、奥にあるフレスコ画が目的なので、どんどん進みました。展示室には死の勝利と呼ばれる画家や、タッデオ・ガッデイの作品など多数、見ごたえがありスケールの大きさにも驚きました。ここまで来る観光客は皆無で、静かな環境もまた印象的でした。

大聖堂はや洗礼堂も見学。ここは何度でも訪れたいところですが、いかんせん観光客が多すぎ、賑やか過ぎです。(2018.に再々訪しています)。

ドゥオーモ内部のジョバンニ・ピサーノの 説教壇(部分)だけ撮りました

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シノピエ(下絵)美術館もすぐ近くにあり、寄ってみました。先程カンポサントで鑑賞した「死の勝利の画家」のフレスコ画の準備段階のデッサン(赤色の下絵)を観ることができました。

ここまでくるとさすがに空腹と疲労でよれよれです。遅くなったランチは広場に近いレストランで。海の幸のグリルが美味でした。隣席が幼い女の子ふたりを連れた若い日本人のご夫婦。赴任先のドイツのデュセルドルフから車でこられたとのこと。娘たちと同じ年頃の奥さんとお話、久しぶりに沢山日本語を話せたと喜んでくださいました。外国での出産や子育てのお話・・・米国に住み只今妊娠中の次女を想いながら、汽車に乗り夕暮れのフィレンツェに戻りました。

 


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(11)ミラノ~フィレンツエ [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]

10/25(月)ミラノ中央駅10:00→フィレンツエ12:45


フィレンツエ/Hotel Orto di Medici 3泊


 ミラノのホテルの朝食室からは中央駅の駅舎が見えます。いつもは一人旅ですが、4人での楽しい朝食を済ませ、チェックアウト。列車でフィレンツエに入りました。ホテルは検索で見つけたものの、まだサイト予約システムがなかったので、お手数ながらY子さんに直接ホテルに出向いてもらい予約しました。建物も周りの環境も素敵なホテルでしたが、部屋には何と!10月というのに蚊がいて、夜電気を消すとブーンと飛んできます。イタリアでは蚊に刺された嫌な思い出が何度かですから・・・飛び起きて退治しました。そのせいか一枚も写真が残っていないのが残念です。当時は3☆でしたが現在は4☆になっています。サンマルコ教会(美術館)の近くで立地も良かったのですが、蚊の思い出が強烈で、以後は利用していません。


サン・マルコ広場でランチした後はタクシーでスティッベルト美術館(Museo Stibbert)に行きました。ここにカルロ・クリヴェッリの2枚の聖人の絵があります。

フィレンツエの郊外にあるこの美術館はフレデリック スティッベルト(1838-1906)が住んでいた邸宅で、彼のプライベートコレクションを展示しています。ほとんどが昔の武器と甲冑などの収集品ですが、そちらには興味がないので絵画の展示室に直行しました。絵葉書もなかったので記憶が薄れています。


↓クリヴェッリの全集からカメラで撮影したものです。カメリーノ大聖堂の多翼祭壇画(1488)のプレデッラ12枚のうち2枚がここにあります。

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左が聖ドミニコ(51×15) 右がアレクサンドリアの聖カタリナ(43×13)

この祭壇画の主画面はブレラ美術館にある「玉座の聖母子/ろうそくの聖母」で、カルロ晩年の傑作として知られています。

 待たせていたタクシーで町の中心に戻り観光しました。夜は教会でコンサートがあったのですがパスして・・・Kさんと二人で、夕食にはフィレンツエのドゥオーモ近くで、時節柄ポルチーニを焼いたものをいただきました。

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