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(2-2)ブリュッセル [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]

~続きです。


 午後からはブリュッセルのアール・ヌーヴォー建築巡りの予定ですが、オルタ美術館以外は資料があまりなかったので、広場にある(i)に寄ってみました。受付の女性が「ぜひ行ってみてね!」と笑顔のわりに手渡されたのは1枚のコピー。名前、建築家、住所が60か所列記されているだけです。そしてオルタ美術館の近くはこことここよと〇を5か所つけてくれたのですが・・・。とにかくオルタ美術館へのバス乗り場を教えてもらい、近くでランチを済ませて出発しました。

広場近くの地下から出発したバスは15分くらいはしったでしょうか、中近東系の移民?の多い雑多な町を通り過ぎオルタ美術館まで徒歩5分ほどの停留所で降車。

↓オルタ美術館(絵葉書)

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ヴィクトル・オルタ Victor Horta(1861-1947) ベルギーのアール・ヌーヴォーの代表的建築家。鉄とガラスを豊富に利用した、曲線の多い空間造形が特徴です。美術館はオルタの自邸とアトリエを兼ねた家を公開しています。家具やインテリア小物、ドアノブまでオルタがデザインした室内は温かい生活感にあふれていました。カメラ禁止

↓1階のホール奥は食堂(絵葉書)

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↓階段ホール(最上階の天井はステンドグラス)


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チケットは5€でした。裏面に近くのアール・ヌーヴォーの家のマップ!これを参考に歩きました。先ずはオルタ設計のタッセル邸を目指しましたが、途中電車通りに面したアール・ヌーヴォーを発見!でもボロボロで今にも壊れそう~でした。このブログのためにGoogle Earthで確認したところ、修復されていましたのでNETから拝借。

↓詳細不明

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↓タッセル邸/オルタ設計 1892-93

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↓シャンべルラーニ邸/ポール・アンカル設計1897

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↓ポール・アンカル自邸1893

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↓アルバート・ローゼンブーン設計の家1900

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この近辺の街並み

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アール・ヌーヴォー建築を求めて、近辺を歩き回るうちにいつの間にか日が暮れがてきました。またバスに乗ってホテルに戻り、夕食は近くの某有名店で。ムール貝のポットのハーフサイズがあるのに気が付いて注文。残す心配から解放されました。安心して美味しく、完食。明日はパリに向かいます。



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(2-1)ブリュッセル [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]

10/15(金)

 ホテルの建物は少し古びていますが、場所が良いのと朝ごはんがBW系(現在はNHに変わっています)なので充実しています。緑の裏庭を眺めながらの朝食を済ませ、先ずは王立美術館へ。中央駅の横から少し坂道を登って徒歩15分くらい。

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10年前に初めてのひとり旅で訪れました。当時は初期ネーデルランド絵画からフランスの古典派までを観て歩きましたので、今回は19世紀後半からの近現代美術が目的です。クノップフ、アンスール、デルヴォーなどのベルギー象徴派やベルギー・シュルレアリスムの代表画家ルネ・マグリットのコレクションが充実していました。


↓ルネ・マグリット「光の帝国」は2枚(絵葉書)昼と夜を同時に描いて人間の固定観念を揺さぶる知的な絵画として知られています。

1954(146×114)真昼の青い空と暗い森の中の家。水面に映る家と街灯の情景・・・4枚の同タイトル作品の中では一番好き。

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↓「光の帝国」1952(100×80)


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同じタイトルの作品はほかに2点あります。

↓ヴェネツィアのペギー・グッケンハイム美術館の「光の帝国」1953-54(195.4×131.2)絵葉書

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↓NYの現代美術館The Museum of Modarn Art(MOMA)の「光の帝国」1950(31×39)絵葉書

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↓マグリット「La saveur des larmes 涙の味わい」1948( 60×50)鳥であり植物であるカタチは自然破壊を警告しているようにも・・・胸が痛くなります。このバージョンの作品はいくつかあります。

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↓アントワーヌ・ヴィ―ルツAntoine Wiertz(1806-1865)の「麗しのロジーヌ」1847

大画面の神話題材の絵画を制作した一方で、死や狂気を描いてベルギー象徴派の先駆者と言われています。

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デルヴォーの描いた同じ題材の作品。推測ですがタイトルにもなっているスピッツナー氏の売却されたコレクションに含まれていた上記の絵をブリュッセル1932年に観て(記録にある)触発されて描いたのかも・・・。


↓デルヴォー「Le musee Spitzner スピッツナー陳列館(部分)」1943 全体は200×240

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↓デルヴォー「La voie publique公道」1948 152.5×254)

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↓アンソール「海辺のカーニバル」1887(54.5×69.5)

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↓ ボナール「Nu à contre-jour逆光の裸婦」1907

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 帰りは美術館の横から公園の階段をどんどん降りて

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いったんグランプラス広場に戻りました。

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続きます~。

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