(2-1)ブリュッセル [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]
10/15(金)
ホテルの建物は少し古びていますが、場所が良いのと朝ごはんがBW系(現在はNHに変わっています)なので充実しています。緑の裏庭を眺めながらの朝食を済ませ、先ずは王立美術館へ。中央駅の横から少し坂道を登って徒歩15分くらい。
10年前に初めてのひとり旅で訪れました。当時は初期ネーデルランド絵画からフランスの古典派までを観て歩きましたので、今回は19世紀後半からの近現代美術が目的です。クノップフ、アンスール、デルヴォーなどのベルギー象徴派やベルギー・シュルレアリスムの代表画家ルネ・マグリットのコレクションが充実していました。
↓ルネ・マグリット「光の帝国」は2枚(絵葉書)昼と夜を同時に描いて人間の固定観念を揺さぶる知的な絵画として知られています。
1954(146×114)真昼の青い空と暗い森の中の家。水面に映る家と街灯の情景・・・4枚の同タイトル作品の中では一番好き。
↓「光の帝国」1952(100×80)
同じタイトルの作品はほかに2点あります。
↓ヴェネツィアのペギー・グッケンハイム美術館の「光の帝国」1953-54(195.4×131.2)絵葉書
↓NYの現代美術館The Museum of Modarn Art(MOMA)の「光の帝国」1950(31×39)絵葉書
↓マグリット「La saveur des larmes 涙の味わい」1948( 60×50)鳥であり植物であるカタチは自然破壊を警告しているようにも・・・胸が痛くなります。このバージョンの作品はいくつかあります。
↓アントワーヌ・ヴィ―ルツAntoine Wiertz(1806-1865)の「麗しのロジーヌ」1847
大画面の神話題材の絵画を制作した一方で、死や狂気を描いてベルギー象徴派の先駆者と言われています。
デルヴォーの描いた同じ題材の作品。推測ですがタイトルにもなっているスピッツナー氏の売却されたコレクションに含まれていた上記の絵をブリュッセル1932年に観て(記録にある)触発されて描いたのかも・・・。
↓デルヴォー「Le musee Spitzner スピッツナー陳列館(部分)」1943 全体は200×240
↓デルヴォー「La voie publique公道」1948 152.5×254)
↓アンソール「海辺のカーニバル」1887(54.5×69.5)
↓ ボナール「Nu à contre-jour逆光の裸婦」1907
帰りは美術館の横から公園の階段をどんどん降りて
いったんグランプラス広場に戻りました。
続きます~。
タグ:ブリュッセル王立美術館
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