(11)ミラノ~フィレンツエ [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]
10/25(月)ミラノ中央駅10:00→フィレンツエ12:45
フィレンツエ/Hotel Orto di Medici 3泊
ミラノのホテルの朝食室からは中央駅の駅舎が見えます。いつもは一人旅ですが、4人での楽しい朝食を済ませ、チェックアウト。列車でフィレンツエに入りました。ホテルは検索で見つけたものの、まだサイト予約システムがなかったので、お手数ながらY子さんに直接ホテルに出向いてもらい予約しました。建物も周りの環境も素敵なホテルでしたが、部屋には何と!10月というのに蚊がいて、夜電気を消すとブーンと飛んできます。イタリアでは蚊に刺された嫌な思い出が何度かですから・・・飛び起きて退治しました。そのせいか一枚も写真が残っていないのが残念です。当時は3☆でしたが現在は4☆になっています。サンマルコ教会(美術館)の近くで立地も良かったのですが、蚊の思い出が強烈で、以後は利用していません。
サン・マルコ広場でランチした後はタクシーでスティッベルト美術館(Museo Stibbert)に行きました。ここにカルロ・クリヴェッリの2枚の聖人の絵があります。
フィレンツエの郊外にあるこの美術館はフレデリック スティッベルト(1838-1906)が住んでいた邸宅で、彼のプライベートコレクションを展示しています。ほとんどが昔の武器と甲冑などの収集品ですが、そちらには興味がないので絵画の展示室に直行しました。絵葉書もなかったので記憶が薄れています。
↓クリヴェッリの全集からカメラで撮影したものです。カメリーノ大聖堂の多翼祭壇画(1488)のプレデッラ12枚のうち2枚がここにあります。
左が聖ドミニコ(51×15) 右がアレクサンドリアの聖カタリナ(43×13)
この祭壇画の主画面はブレラ美術館にある「玉座の聖母子/ろうそくの聖母」で、カルロ晩年の傑作として知られています。
待たせていたタクシーで町の中心に戻り観光しました。夜は教会でコンサートがあったのですがパスして・・・Kさんと二人で、夕食にはフィレンツエのドゥオーモ近くで、時節柄ポルチーニを焼いたものをいただきました。
(10)ベルガモ~ミラノ [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]
10/23(土)ベルガモ15:30(1時間ほど遅延)→ミラノ中央駅16:30頃
ミラノ/Mini Hotel Aosta1泊
午後からの移動なので午前中はフニクラーレに乗って丘の上のチッタ・アルタへ。4人とも1998年春にグループで観光していました。懐かしい~ヴェッキオ広場からドゥオーモ広場、そしてもう一度ゆっくり観たかったのはベルガモのロマネスク、サンタ・マリア・マッジョーレ教会です。
↓ドゥオーモ広場から見えてきたマッジョーレ教会と塔
↓正面(工事中でした)
↓玄関柱廊の柱を支える彫刻
↓内部は16世紀末と17世紀に改修されています。ドニゼッテイのお墓やタペストリーが飾られています。
↓近くに4つ葉型の洗礼堂がありますが、観光コースに入ってないのか?柵で閉められ入れません。しかも下を見るとゴミだらけ・・・残念。
ヴェッキオ広場でランチを済ませ、ホテルで荷物をピックアップ、ベルガモ駅へ。でも、ホームで待つこと1時間余り・・・この夜もミラノ郊外のアルチンボルデイ劇場でオペラ観劇の予定なので、イライラ。
ミラノ中央駅で前日預けたスーツケースをピックアップして、目の前のホテルへ。
♪~オッフェンバック『ホフマン物語』@アルチンボルディ劇場 20:00開演
ドゥオーモ広場からバスで劇場に着いたのですが・・・ガーン!今夜は予定されていたキャスト公演ではなくアカデミーの生徒さんたちが出演というではありませんか・・・知らなかったのは私たちだけ?チケットを予約した時はランカトーレやガナッシ、サバティー二、ペルトゥージだったはずなのですが。もやもやした気持ちで観ていたのも原因かもしれませんが、全然楽しめません(レベルが低すぎ)でした。
さて明日はフィレンツエに移動します。Y子さんの案内ですから、心強く楽しみです!
タグ:ロンバルディア・ロマニカ ベルガモ
(9)パリ~ミラノ~ベルガモ [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]
10/22(金)パリCDG12:00→ミラノMXP13:46・・・ミラノ中央駅16:20→ベルガモ17:13
ベルガモ/Hotel Arli 1
旅に出てから9日目でイタリアに移動しました。ミラノ中央駅構内の荷物預かり所でスーツケースを預けて、1泊分で身軽にベルガモへ。ベルガモは5年ぶり2回目です。前回も一緒だった友人たちとここへ来たのは、ベルガモのドニゼッテイ劇場でオペラを観るためです。半年前にフィレンツエに語学留学に来ているY子さんとも、ホテルで無事会えました。
↓ベルガモのHotel Arli(HPより)
♪~ドニゼッティ『連隊の娘』@ドニゼッティ劇場(Citta Bassa)20:30開演
指揮:Fabrizio Maria carminati 演出:Ugo Gregoretti
キャスト不明
ベルガモ生まれの作曲家ガエターノ・ドニゼッテイの名前の付いた劇場はホテルから数分です。ドニゼッテイの銅像の立つ広場に面したテアトロは古い建物(1780年代に建設)で、プログラムもなく舞台もオーソドックスな背景も書割で、ややがっかりでした。近く改装するとのことでしたが・・・。
↓絵葉書のテアトロ内部
↓開幕の時間はもう日没で、暗くて写真は取れませんでしたので、NETから拝借
アフター・オペラは劇場近くのカジュアルなイタリアン。クローズ寸前でしたがパスタだけならと…とても美味しくて、イタリアはいいね~と皆笑顔でした。食事がすむと、もう真夜中。慌ててホテルに戻りました。
(8)パリ [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]
10/21(木)
この日は友人たちとパリ市内観光をしました。皆が行っていないところを選んだのですが・・・
↓サン・ジェルマン・デ・プレの「ドラクロワの家」
ドラクロワがここに住んでいたころは病をおして、パリの公共の建物の装飾を手掛けている頃でした。平野啓一郎の小説『葬送』にもドラクロワの芸術家としての生きざまが描かれて、印象的でした。想像していたより狭く感じましたが、この時はあまり知られていないロシアの画家の展覧会がいくつかの部屋で開かれていました。
↓このエリアはお洒落です
↓サン・ジェルマン・デ・プレ教会やサン・シュルピス教会も見学して、ランチ。
その後バスでマレ地区に戻ろうとしたのですが、途中オテル・ド・ヴィルの停留所でKさんが混雑した人たちに押し出されるように降りてしまいました。あら~!と言っているうちにバスは発車、次の停留所で降りて探しに戻ったのですが、見当たりません。彼女はホテルの住所も持っていなかったのですが、旅慣れた方なのでいったんバスチーユ広場に戻って、記憶を確かめながらホテルを探し出したそうです。1時間後くらいにようやく会えて安心しましたが、脱力。。。旅の疲れも重なった私は、再び外出した友人たちとは別行動になりました。
午睡の後はオペラ観劇です。
♪~モンテヴェルディ『ポッペアの戴冠』@シャンゼリゼ劇場 19:30開演
指揮:ルネ・ヤーコブス 演出:ダヴィット・マックヴィガー
演奏:コンチェルト・ヴォカーレ
ポッペア/幸運の女神:パトリシア・チョーフィ オッタヴィア/美徳の女神:アンネ・ゾフィ―・フォン・オッター ヴァッレット/愛の女神:Amel Brahim-Djelloul オットーネ:ローレンス・ザッソ
ネローネ:アンナ・カテリーナ・アントナッチ セネカ:アントニオ・アべーテ ドルシルラ:カルラ・デ・チェンソ アルナルタ:トム・アレン ヌトリーチェ:ドミニク・ヴィス
5年前にエクサンプロヴァンスでミンコフスキの指揮で観ていましたので、2度目のポッペアです。ミンコフスキとヤーコプスは共に古楽の指揮者として定評があるので、とても楽しみでしたし、大ファンのメゾソプラノのオッターがエクスではネローネでしたが、パリではオッタヴィアを歌うのも嬉しい~。魅力的なキャストも多く、マックヴィガーのドラマティックな、バロックとは思えない斬新な演出はTVカメラやインタビューなども。アントナッチのちょっと行っちゃてるネローネの妖しさはジャズかロックを歌っているような…バロックがますます身近になった舞台でした。ポッペアのチョーフィの健闘も称賛!切れの良いコンチェルト・ヴォカーレの演奏も光る舞台に大満足でした。
↓プログラム
ちょっとどっきりさせられるプログラムの表紙はブロンズィ―ノの「愛の寓意」(ロンドンナショナルラリー)からと思います。
この夜が目くるめくようなパリでのオペラ三昧の最後の夜になりました。