(8)パリ [2004秋ブリュッセルからフィレンツエへの旅]
10/21(木)
この日は友人たちとパリ市内観光をしました。皆が行っていないところを選んだのですが・・・
↓サン・ジェルマン・デ・プレの「ドラクロワの家」
ドラクロワがここに住んでいたころは病をおして、パリの公共の建物の装飾を手掛けている頃でした。平野啓一郎の小説『葬送』にもドラクロワの芸術家としての生きざまが描かれて、印象的でした。想像していたより狭く感じましたが、この時はあまり知られていないロシアの画家の展覧会がいくつかの部屋で開かれていました。
↓このエリアはお洒落です
↓サン・ジェルマン・デ・プレ教会やサン・シュルピス教会も見学して、ランチ。
その後バスでマレ地区に戻ろうとしたのですが、途中オテル・ド・ヴィルの停留所でKさんが混雑した人たちに押し出されるように降りてしまいました。あら~!と言っているうちにバスは発車、次の停留所で降りて探しに戻ったのですが、見当たりません。彼女はホテルの住所も持っていなかったのですが、旅慣れた方なのでいったんバスチーユ広場に戻って、記憶を確かめながらホテルを探し出したそうです。1時間後くらいにようやく会えて安心しましたが、脱力。。。旅の疲れも重なった私は、再び外出した友人たちとは別行動になりました。
午睡の後はオペラ観劇です。
♪~モンテヴェルディ『ポッペアの戴冠』@シャンゼリゼ劇場 19:30開演
指揮:ルネ・ヤーコブス 演出:ダヴィット・マックヴィガー
演奏:コンチェルト・ヴォカーレ
ポッペア/幸運の女神:パトリシア・チョーフィ オッタヴィア/美徳の女神:アンネ・ゾフィ―・フォン・オッター ヴァッレット/愛の女神:Amel Brahim-Djelloul オットーネ:ローレンス・ザッソ
ネローネ:アンナ・カテリーナ・アントナッチ セネカ:アントニオ・アべーテ ドルシルラ:カルラ・デ・チェンソ アルナルタ:トム・アレン ヌトリーチェ:ドミニク・ヴィス
5年前にエクサンプロヴァンスでミンコフスキの指揮で観ていましたので、2度目のポッペアです。ミンコフスキとヤーコプスは共に古楽の指揮者として定評があるので、とても楽しみでしたし、大ファンのメゾソプラノのオッターがエクスではネローネでしたが、パリではオッタヴィアを歌うのも嬉しい~。魅力的なキャストも多く、マックヴィガーのドラマティックな、バロックとは思えない斬新な演出はTVカメラやインタビューなども。アントナッチのちょっと行っちゃてるネローネの妖しさはジャズかロックを歌っているような…バロックがますます身近になった舞台でした。ポッペアのチョーフィの健闘も称賛!切れの良いコンチェルト・ヴォカーレの演奏も光る舞台に大満足でした。
↓プログラム
ちょっとどっきりさせられるプログラムの表紙はブロンズィ―ノの「愛の寓意」(ロンドンナショナルラリー)からと思います。
この夜が目くるめくようなパリでのオペラ三昧の最後の夜になりました。
コメント 0