2000年夏の旅(4)モスクワ [2000夏ロシア・ヴォルガの船旅]
7/7(金) 15:30 出航
朝食の後は午後の出発まで、昨日に続いてモスクワ観光をしました。まず、クレムリンでは歴史的な展示物が並ぶ武器庫、そしてウスペンスキー聖堂など。
武器庫ではなんといってもロシア・ロマノフ王家の財宝、特にインペリアル・イースターエッグが素晴らしかったです。以前テレビでイースターエッグの特集を観たことを想い出しながら・・・カメラ禁止。
この後はクレムリン広場の教会群を見学しました。細かいことは忘れてしまったのですが、ウスペンスキー聖堂のほかは自由見学で、この広場では一番古い聖母被昇天教会の見学をしました。
↓その聖母被昇天教会のタンパンに残る壁画
↓広場の奥に並ぶ玉ねぎ坊主たち
↓ この広場で一番目立つのはウスペンスキー教会(ポラロイド)
世界中には美しい広場は数多いのですが、このクレムリン広場は黄金のたまねぎ坊主のドームを頂く聖堂が並ぶ、まさにエキゾチックな美しさにあふれたところでした。
まだ政情が安定していない国(プーチン政権になったばかり)ですが、首都としてのこれから発展が、大規模の建設中のあちこちに見られました。この後は地下鉄に乗ってみました。駅構内はタイルの装飾で、きちんと整備されて、安全です。そのタイルの模様は共産主義の名残で、労働者の姿ばかりなのが印象的でした。ある駅で降車するとツアーのバスが迎えに来ていて、船に戻りました。
ひとつ残念だったのはトレチャコフ美術館に行けなかったことでした。時間がなかったのか、閉館日だったのか忘れましたが・・・。イコンの画家でタルコフスキの映画にもなったアンドレイ・リブリョフの「三位一体」があるのです。
ロシアの爽やかな夏。白夜の季節でもあり10時過ぎまで陽が沈みません。夕方にはデッキでクルーの紹介や船長主催のウエルカムパーティでカクテルをいただいて
↓モスクワ郊外の水門を通過して、次の寄港地へ。同じような客船が先に通過するところです。向こうの橋には見物の人たち。
↓ ワンコも「あんたたちどこから来たの~」
レストランは一応はオーストリア料理ということで、基本は前菜、メイン、デザートの3皿コースでした。味もまあまあ、デザートのケーキはさすがに美味しかったです。
ベットの下でごんごんとなる機械的なエンジンの音を聴きながら、眠りに就きました。
2000年夏の旅(3)ヘルシンキ~モスクワ [2000夏ロシア・ヴォルガの船旅]
7/6(木)ヘルシンキ09:25~モスクワ12:05
ヘルシンキからモスクワまでの機内は当然ですが、ロシア人が多く、そのなかでまだ昼前というのに酔っぱらった男性のグループが居て、顰蹙を買っていました。ロシア人に大酒飲みが多いのは寒いということもあるのかしら?
モスクワのシェレメチェヴォ空港は現在は変わったと思いますが、2000年はまだ古い建物のうえにピリピリした厳めしい東側の雰囲気が残っていて、緊張しました。ツアーのバスでまずヴァラビョーヴィの丘(雀が丘)よりモスクワ市街を一望しました。近くにはモスクワ大学の立派なビルが建っています。現地ガイドの男性はここの日本語学科をでたそうです。そういえばこの方もアル中気味というのが旅が進むにつれて露見、皆に敬遠されました。
赤の広場の近くのメトロポール・ホテルで、途中合流したご夫婦とともにランチ。東京芸大で音楽史を教えてらっしゃるというご主人と奥様はツアーの後もヘルシンキのホテルが一緒ということがわかり、仲良くさせていただきました(Bさんご夫妻)。食後は赤の広場へ。
↓赤の広場への塔の門
↓ モスクワ歴史博物館
↓ 聖カザン聖堂
初めて観る本場のロシア正教会の聖堂は玉ねぎ坊主のドームとカラフルな外装が美しく、歴史的なことも含めて、とても興味をひかれました。
↓広場の先に建つ9つの玉ねぎ型ドームを持つ聖ワシリー寺院の見学もしました。(ポラロイドで逆光)
↓ 近くにはボリショイ劇場もありました。
モスクワの中心を流れるボルガ川ですが、ツアーの客船(パフォーモフ号)は郊外に停泊しています。川船なので中型のオーストリア船籍の船です。私の部屋は下層のレベル(ツインのシングル利用)なので、エンジンの音がやや気になりました。船内の案内や注意事項の説明など受けた後は部屋に入り休息。
夕食の後はサーカスの見物にモスクワの中心街へ。
↓ 隣席は着飾ってサーカス見物をするロシアの美少女たち。日本のおばさんたちが可愛い~!と写真を撮るので、姉妹のお父さんも嬉しそうでした。
さすがにボリショイサーカス。熊の曲芸など楽しい時間を過ごし、船に戻りました。
2000年夏の旅(1&2)札幌~成田~ヘルシンキ [2000夏ロシア・ヴォルガの船旅]
●ロシア・ヴォルガ河船旅とサヴォンリンナ音楽祭の旅
W社のツアーを利用して初めてのロシアと帰途はフリーでフィンランドに寄りました。14泊16日。
日程/札幌→成田(1)→ヘルシンキ(1)→モスクワ~サンクトペテルブルグ(船9泊)→ヘルシンキ(1)→サヴァンリンナ(2)→成田→札幌
7月4日(火)札幌発14:30~東京着16:00 リーガロイヤルホテル成田1泊
1991年初めてのヨーロッパにW社のツアーでイタリアに行って以来、添乗員のきめ細やかなサービスが気にいって、夫共々団体旅行はここと決めています。春のフランスは独りだったので、夏はツアーでロシアの船旅に参加し、帰りはフィンランドの夏の音楽祭に寄ることにしました。
フィンランド航空は朝便なので札幌からは間に合いません。成田前泊になりました。主婦業から逃れて、成田のホテルから眺める夜景。発着する飛行機の点滅する灯りが綺麗で、旅発つ前のシアワセ気分全開でした。
7/5(水)東京発10:55~ヘルシンキ着15:20
ヘルシンキ泊/ ラディソンSASプラザホテル 1泊
朝は8時ごろにホテルをチェックアウト成田空港へ向かいました。集合時間は出発の2時間前でしたが、メカトラブルで1時間ほど遅れて出発しました。
普通、出発日の夕食は機内食となりますが、このツアーはヘルシンキ到着後、ホテルのレストランで、全員が集まり会食と自己紹介をしました。
簡単な記録しか残っていませんので、記憶違いもあるかもしれません。最高年齢は80歳を過ぎた男性で、太平洋戦争に特攻隊員として召集され、奇跡的に生還された方でした。お洒落で、今回は船旅だから紺と白のマリンカラーで服装コーデネートされたとか・・・優しく素敵なおじいさまでした。団体旅行ではいろいろな方が参加されますが、今までの旅のなかで、この方がベストメンバーでした。奥様も気さくなお人柄で、いつも笑顔の方でした。(Aさんご夫妻)
北欧のホテルらしい木の床がシンプルなホテルでした。あなた任せの気楽な旅です。ルートなどあれこれ考える必要もなく、ぼんやり日程表を眺めつつ熟睡。
↓ 主なルートです。私たちはモスクワから入りました。