(2-1)カリアリ [2005年夏サルデーニャ・ロマネスクとオペラ]
6/22(水)
涼しい北海道から出てきた身には辛い暑い一日でした。快適な冷房の効いたホテルを出たとたん「うわ~暑い!」ホテルの前の坂道を登りながら強い日差しにクラクラ状態でした。地図をたよりにまずサン・レミの見晴台Bastione di Saint Remyで、カリアリの町並みを眺めたあと、
細い路地↓を歩くと突き当たりに大聖堂の広場が見えてきました。
↓右手の階段を上ると大聖堂。ピサ様式の正面の装飾が素敵です。
☆カリアリ大聖堂Cattedrale
カリアリの丘の上の旧市街に建つ大聖堂。ピサ・ロマネスク様式のファサードが明るい日差しに映えています。
↓ファサード内側の説教壇は修復工事中でした。巨匠グリエルモがピサの大聖堂のために制作したものの一部で1312年にカリアリに贈られました。
↓14世紀の黒いマリア像?(確認取れてません)
☆国立考古学博物館
大聖堂から聖パンクラツィオの塔の脇をくぐり抜けて、国立考古学博物館へ。先史時代から中世初期までの発掘した出土品を展示しています。カメラ禁止だったのか、写真は残っていませんが小さな多分お墓の副葬品だったと思われる、戦士や母神像など。フェニキア~古代カルタゴ~古代ローマとサルデーニャの他民族に征服された歴史や文化を知ることができました。特にヌラーゲ時代のもの、初期キリスト教美術に関するものは興味深く見学。
↓聖パンクラツィオの塔
博物館からカテドラーレへ戻る途中に広場があり、エレベーターの表示が見えました。方向からいっても次に目指すS.Saturnino側です。これで降りると広い道路に出ます。少し歩くと元のサン・レミの上り口。ここから緩やかな坂道をくだり旧市街へ。迷路のようなチッタ・バッサ(下町)を10分ほど歩くと、サルデーニャで最も古い教会の遺構に到着しました。係員が待機していますが、時間制(昼休みあり)です。見学者は私ひとりでした。
☆サン・サトゥルニーノSan Saturnino教会
創建は6世紀ですが、11~12世紀にロマネスク様式に建て替えられました。前の部分は崩れ落ちた後は写真でもお分かりのようにガラスで囲われ、保護されています。(向かいの建物が映っています)内部に入るとすぐが大きなドーム天井の下のホール。左右ともガラス張りなので明るい空間になっています。建物の両脇の発掘のあとは2~5世紀の異教及び初期キリスト教の墓地だったとのこと。内部は撮影不可。古代の柱頭や簡素な祭室がいかにもプレ・ロマネスク。気持ちが洗われるような空間でした。いったん外に出てから広い敷地の建物の後ろに廻ってみました。高い柵がめぐらされ大事に守られています。紫のジャカランダの花を背景に建つ姿をうっとり眺めながら次の目的地へ。
↓Google Earthから
続きます~。
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