(15)ベルリン [2003春パリからベルリンへの旅]
4/22(火)
今日も一日中晴れの良い天気に恵まれました。旅も終盤に入り、復活祭も過ぎると北ドイツもすっかり春めいてきます。ウンター・デン・リンデン大通りから今日は200番のバスに乗って、文化フォーラムの新ナショナルギャラリーへ。
↓新国立絵画館とフィルハーモニーホール
ところが美術館は閉館だったのです。通常は月曜日が休館なのですが、復活祭の時は変則休日になるそうで…昨日オープンして今日はお休み...きちんと調べなかった私、うっかり者です。10年前にベルリンに来たときはダーレムの絵画館へ行き、コレクションの大部分を鑑賞済みとはいえ、新しく移設したギャラリーでの絵画鑑賞は楽しみでしたから、がっくり気落ちしました。
タクシーでシャルロッテンブルク宮殿に向かいました。10年前にこの近くまで来ていますが、宮殿内部の見学はまだでしたし、プロセイン王室のコレクションにロココ絵画の名品があるとのこと。
↓シャルロッテンブルク宮殿
☆シャルロッテンブルク宮殿ギャラリー
プロセイン王フリードリヒ一世(在位1701-1713)が妃のために1695-1699にかけて建設。その後1701-1707に拡張工事を行いドームを建造。1741-42は右翼屋や1788左翼屋も増築。室内の美しいロココ様式の装飾とプロセイン王家の蒐集したロココ絵画が見どころです。宮殿見学の入り口と美術館の入り口は別なので、迷いました。
そのロココ絵画のコレクションの中ではヴァトーの名品が揃っています。
↓ヴァトー『平和な愛』1718頃 56×81 中央3人のポーズはティツィァーノの「田園の奏楽」に類似。
↓ヴァトー『羊飼いたち』1717頃 56×81
↓ヴァトー『ジェルサンの看板』1720 166×306
36歳で亡くなったヴァトー最後の大作。本来は2面に分かれ左側155㎝右側が151㎝。火災後新店舗を再建した画商ジェルサンのために描き、看板として15日間店先に出されたそうです。主題は左側が過去、右側が現在を表わすという説や集団肖像画とするなどさまざまな解釈があります。雅宴画の世界を脱却したヴァトーの新しい境地。生きていたらまだまだ素晴らしい作品を描いたことでしょう。
他はシャルダンの「台所の女中」など。展示室近くの大広間は緑色の大理石で装飾された「グリーンルーム」、豪奢を極めています。
ロココアート満載の宮殿を出ると急に現実の世界に引き戻されました。宮殿前の人通りの多いことにも10年の月日の流れをしみじみ感じました。
↓シャルロッテンブルク宮殿の前に建つ2つの美術館も復活祭後のお休み。
ここから145番のバスでZOO駅まで、100番に乗り換えウンター・デン・リンデンの歌劇場で降車。劇場の隣のカフェでビールとソーセージの軽いランチ。テラス席もこの陽気で大賑わい。
↓街角の広告ディスプレィも素敵
↓ ブランデンブルク門が遠くに見えました
↓宿泊したウエスティン・グランドホテルのテラス席 。昨日はハンプソンも来ていたそうです。今日は休日も終わったせいかひっそり。
夕方までホテルライフを楽しみのんびり・・・夕食はホテル1階のグリルレストランへ。帆立の前菜と羊のロースト、お上品な盛り付けのせいか量が少なくて丁度良く、美味しくいただけました。
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