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(14)ベルリン [2003春パリからベルリンへの旅]

4/21(月)


 今日も快晴のうえ、このホテルの超豪華な朝ごはんにご満悦。今夜のオペラは『トリスタンとイゾルデ』なので夕方5時から開演です。それまであまり遠くだったり時間のかかるところはパスして、100番のバスで中心街のクーダムへ。

↓カイザー・ヴィルヘルム記念教会


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↓10年前に娘たちと宿泊した懐かしいホテルの前を通って1本隣の通りにあるケーテ・コルヴィッツ美術館へ。


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☆ケーテ・コルヴィッツ美術館Käthe Kollwitz Museum

 ケーテ・コルヴィッツを知ったのはいつだったのでしょう。どこで彼女の作品に最初注目したのでしょう。すでに忘却の彼方ですが、この旅の前に若桑みどり先生の『ケーテ・コルヴィッツ』を読んでいたことがここを訪ねる大きなきっかけになったことは間違いありません。コルヴィッツは二つの大戦に生きた芸術家です。戦火に倒れ苦しむ人々や社会の底辺に生きる人々の現状を告発した版画やデッサンや彫刻など。その強いコルヴィッツの意思を感じさせる作品は彼女の自画像とともに忘れられない感銘を受けました。


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↓通りに面して建つ一軒家ですが、小さな立て看板が目印


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↓入り口


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生憎この時は他の画家の特別展があり、コルヴィッツの作品は少なかったのですが、いくつかの版画や当時のプロレタリア新聞に掲載された作品なども説明付きで見学できました。


 付近を散策してますと、自動車がひっくり返っているディスプレイのレストラン。天気が良いのでオープンエアーでのテーブルが賑わっていました。


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 クーダムのデパートの近くの中華レストランでワンタンメンのランチ(不味い)。点心はいくつか夜食用にテイクアウトしてホテルに戻りました。


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フェストターゲというベルリン歌劇場の春の音楽祭では、毎日豪華な公演が繰り広げられます。
隣席には日本からの40代くらいのご夫婦が座り、いろいろお話しました。この音楽祭がお目当てで、1週間ほど滞在されているそうです。


♪~ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』16:00開演


指揮:ダニエル・バレンボエム  演出:ハリー・クプファー

 

トリスタン:ベン・ヘップナー  マルケ王:kwangchul  Youn

イゾルデ:ワルトラウト・マイヤー  コーウネル:アンドレアス・シュミッド

メロウ:ライナー・ゴルドベルグ  ブランゲーネ:ローズマリー・ラング



舞台は中央に大きな天使(というより昨日博物館で観た有翼の女神に見えました)のうつぶせの半身が置かれ、それが場面に合わせて回転します。

 
マイヤーは3日前にウィーンでパルジファルのクンドリーを歌ったばかりです。声がなかなか飛んでこないという出だしではらはらしましたが、最後のほうは彼女らしい頑張りを見せて、感動的なシーンのうちに幕が降りました。和服のような袖のオリエンタルな衣装で、イゾルデの愛と死を歌います。誇らしげに舞台中央に立ったままで・・・幕。場内は感動に包まれて静寂が・・・とそのとき、ブーンと大きな鼻をかむ音がしました。何と無粋な!(怒)
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列目でしたから、思わずバレンボエムの方へ視線が・・・しかし、一仕事終えた男のすがすがしい横顔を見せて、静かに立っているマエストロでした。

この時以外でもドイツ人の鼻をかむ音が大きく、困ったものです。
トリスタンのヘップナーは2.3日前のリサイタルでアンコールを何曲も歌ったほど調子は良かったそうですが、この日は苦しく、最後まで不調。ほかはまあまあ。全般的に3年前のウィーンでの舞台には及ばないのは明らかでしたが、演出はこちらのほうが好みです。

席は平土間3列目右側260€


↓プロマイドとプログラム


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参考CD:Wagner『TRISTAN UND ISOLDE』ワーグナー『トリスタンとイゾルデ』


指揮:カルロス・クライバー ドレスデン国立管弦楽団  ライプツィヒ放送合唱団


トリスタン:ルネ・コロ   マルケ王:クルト・モル   イゾルデ:マーガレット・プライス   クルヴェナール:ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ

メロート:ヴェルナー・ゲッツ   ブランゲーネ:ブリギッテ・ファスベンダー   


1980-1982 ドレスデン・ルカ教会にて収録


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夜食は点心とビール。ベルリンのオペラはこれで終わりなので明日はゆっくりできそうです。




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