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2000年春の旅(3) パリ~モンバール [2000春ブルゴーニュ・ロマネスクの旅]

4/14 (金) Paris(lyon)→Montbard

Hotel L'Ecu 泊

 モンバールに停車するTGVは昼近くに出発なので、朝はゆっくり旅支度をしてスーツケースはホテルに預けて出発。徒歩10分ほどのリヨン駅へ。昨夕この駅の構内にあるレストラン「トラン・ブルー」で食事をしたついでに、チケットを購入していたので、時間までホームの見えるカフェで早目のランチ(サンドイッチ)を済ませました。モンバールまでは1時間弱で到着。小さな町ですが、駅前には何台かTAXIが待っていました。駅構内にはコインロッカーもありましたので、ここに荷物を預けてフォントネー修道院までTAXIで往復すれば(バスは無し)モンバールに泊まる必要はなかったかもしれません。

ホテルは運河から1本入った細い通りに面しています。レセプションでは顔を見ただけで、名前も聞かれずすぐ鍵を渡してくれました。滅多に日本人が泊まることはないのかも・・・。古い建物ですが2階の部屋は広く、レストランも1階にあります。少し休憩した後はTAXIを呼んでもらって、フォントネーに向かいました。先ほどとおなじ男性の運転手さんで、5分も走って森の中に入りますと、ここからフォントネーだよと教えてくれました。帰りは2時間後にお迎えを頼み見学。

フォントネー修道院   Ancienne Abbatiale Notre-Dame (Fontenay)

 シトー派の修道院はクリニュー修道院の華美な虚飾を批判して、聖ベルナールよって1118年に基礎が築かれました。修道院の建物の完成は1147年。ここでの修道士たちは厳しい規律のなかでの祈りの生活を送り、その自給自足の生活を支えるために設計され、合理的に配されたいくつかの建物が点在しています。
入口のチケット窓口で日本語の簡単なパンフレットをもらい、指示通りに左の教会から
見学を始めました。装飾のほとんどない暗い堂内に聖母子像がポツンと置かれています。昨年夏訪れた南フランス・プロヴァンスのシルヴァーカーヌSilvacaneと同じシトー派の修道院ですが、規模はこちらのほうが大きく世界遺産にもなっています。

↓ 敷地の奥に古い天使の石像とその背後に広がる深い森(絵葉書)

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↓ ここの回廊のドッシリ感のある2本一組の石柱は素晴らしいです。訪れた時はまだ早春でした。ドンヨリとした曇り空から淡い光がさしこむ、そのありさまをうっとりとただ眺めていました。

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このように安定感のある回廊に佇んでいると、心のうちにある不安がなぜか薄らぐように感じるのです。ふらふらとひとり旅をするひとにはいろいろなお伴(憶い)がついてきます。亡くなった人、逢えなくなった人・・・懐かしい人たちの面影がひょいと目の前に現れるのです。非日常の世界が過去と現在の境界をおぼろにするのでしょうか。淋しいようで淋しくない・・・ここに居るとそんな励まされた気持ちにもなりました。名前の由来にもなった泉の音、小川のせせらぎ、小鳥の鳴き声・・・世界遺産でもあり、見物客も結構多いのに不思議なほどの静寂に満たされていました。

フォントネー回廊2.jpg

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併設の小さな博物館もゆっくり見学し、友人に絵葉書を書いていると、フランス人の同年配のご夫婦に声をかけられました。最近京都に行ってきたとかで、日本のお寺は素晴らしかったと褒め言葉をいただきました。東西を問わずお寺めぐりにはまってるご夫婦は私を同好の志と見たのでしょう。彼らはヴェズレーなどを回って、ここが最後とのこと、私とは逆コースでした。「Bon Voyage!」と笑顔でお別れしました。

時間通りに迎えにきたTAXIに乗ってホテルに戻りました。

夕食まで、運河にかかる石橋のところまで散歩しましたが、歩いている人もいなく暗くなってきて怖いくらいで、すぐに戻りました。夕食はホテル内のレストランで。パリの半額くらいで3皿のブルゴーニュ料理のムニュ。エスカルゴの前菜はにんにくとハーブの香り満点!美味でした。部屋代は朝食込で400F


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