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2000年春の旅(2-2) パリ [2000春ブルゴーニュ・ロマネスクの旅]

~続きです。

  シャンテイイからパリに戻って、メトロに乗り換え、初訪問のジャックマール=アンドレ美術館へ行きました。地下鉄から上がったところに、あまり目立たないものの美術館の表示があり、その方向へ。凱旋門から延びる大きな通りBd Haussmannに出ますと左手に見えました。ブックショップで入館料を払い中庭の通路から瀟洒な館の美術館へ。

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ジャックマール=アンドレ美術館 Le Musee Jacquemart-Andre /銀行家エドワード・アンドレと妻ネリー・ジャックマールが暮らした館。この館自体もアートと言われています。正面右にサロン・ド・テ兼レストランがあり、美術館見学者以外の人たちにもに大人気です。

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 日本語の音声ガイドを借りて、回りました。豪華な各部屋や家具などの説明もありましたが、私はそれよりも豊富なコレクションに夢中でした。

18世紀のロココ絵画はお膝元の強みで名品が揃っています。シャルダンやナティエ、ブーシェなど。

その展示室

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↓ ナティエJean-Marc Nattier(1685~1756)  アンタン侯爵夫人(1738)がこの空間にどんぴしゃ!薔薇色の頬がが美しい永遠の微笑みです。ロココの女性ってなんてこんなにフェミニンで綺麗なの~。写真はここで買い求めたガイド本の表紙で絵画の一部。

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↓ この美術館で一番印象に残ったのはレンブラントの「エマオの晩餐」。このキリストはほとんど影絵のように描かれています。光と影の追求・・・劇的な効果が素晴らしいと思いました。もう一点の同じ主題の作品(ルーブル)より20年近く早く描かれました。

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 上階にあがる階段室の温室風な空間も素晴らしいです。螺旋階段を優雅に上って行きますと、ティポロのフレスコ画の大作が壁面を飾っています。

↓ ティポロ Giambattista Tiepolo(1696~1770)フランス王がベニスに上陸した様子を描いたもの。

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 一通り巡った後はサロン・ド・テへ。なにげなく天井を眺めましたら、おお!ティエポロの描いた天使が舞っているではありませんか~それを仰ぎ見ながら美味しいチョコタルトと紅茶で一休み。こんな贅沢があろうかという気分になりました。

いい気分で美術館を後にしましたが、帰国してから気がついたのです。上階の1室を観ないで帰ってきてしまったのです。その部屋にはなんとウッチェロや追っかけのカルロ・クリヴェッリがあったのです(涙)

このころは下調べも不完全で、ぼんやり美術館に行ってました。何があるのかしら?という楽しみも捨てがたいです…って負け惜しみ。現場主義です!って言っていいのか、単なるずぼらなだけ(笑)

夕食は明日のTGVのチケットを購入がてら駅構内のレストラン「トラン・ブルー」で。ここは人気があるので、少し早目に行ってみたのですが、それでも数分待って席に案内されました。日本人の団体さんも含めて、おのぼりさんでいっぱい。リヨン駅だからリヨネーズポテトとソーセージの前菜にメインは鴨のオレンジソース煮、チーズをいただきました。かわいいサービズの娘さんが感じよかったです。お味はまあまあですが、ア・ラ・カルトだったので、かなりお高い・・・クラシックでデコラティブな内装、場所代ですね。でもパリ5回目の良い記念になりました。

さて、いよいよ明日からブルゴーニュ・ロマネスク巡りに出発します。ひとりでフランスの田舎を巡るのはまだ慣れていない頃でしたので、緊張もありましたが、それ以上に期待でいっぱいで眠りに就きました。


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