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(5)バーリ~オストゥー二 [2002 秋プーリア・ロマネスクの旅]

10/7(月)  バーリ→ビトント→バーリ→トーレ・デル・マーレ→オストゥーニ

 

 朝、チェックアウトして荷物を預け外出。昨日のことがまだ尾をひいていて、気持ちはいつになく消極的になっていました。ビトントは特に駅から聖堂は離れているのが心細く、タクシーでビトントまで

行くことにしました。HOTELでタクシーを頼んだのですが、駅にたくさん並んでいるよと言われ駅へ。なかなか商売上手な運転手さんで、途中しきりにオストゥーニまで150EURでどうか?と勧められ・・・。昨日も100EUR使っているし、随分迷ったのですがバーリのサン・二コラ聖堂などの見学や、ランチなど時間がかかってもOKというのでお願いすることにしました。

 

バーリからビトントまで15Kほどですが、ビトントの聖堂は旧市街の丘の上です。しかも車一台が通れるくらいの細い道をくねくね抜けて、ようやく聖堂へ辿り着きました。人影はなくちょっと不気味でしたがタクシーが側で待っていてくれたので安心でした。この日はあいにくどんよりした曇り空で、写真は少ないです。

 

☆ビトント大聖堂Cattedrale di Bitonto

バーリのサン・二コラ聖堂をまねて12世紀に建立。

 ↓全景図はGoogle Earthから

 

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↓右側面の開廊が優美な印象の教会。上部の六連窓を持つ開廊には動物や人の柱頭の浮き彫り、その円柱などもそれぞれ違うデザインでなかなか凝っています

 

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↓ファサードは三つの扉口。正面の扉口の彫刻は繊細な紋様で縁取られ、タンパンはイエスの復活、ラントウはマリアの各場面。プーリアらしい「石の柔らかさ」の表現にうっとりでした。

 

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↓  張り出しの後陣ではなく、のっぺりした後背部の壁。動物の彫られたオリエンタルな小窓がプーリアスタイル。

 

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↓プラン

 

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↓内部にも誰も居なくて、クリプトも閉まっていたので、グリフォンのモザイク(11世紀)も観ていません(写真は参考書からスキャン)。

 

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 とにかくお天気が悪く暗いので、有名な説教壇の彫刻だけをようやく確認できたのですが、他は良く見えなくて残念。バーリへの帰り道、タクシーの運転手さんにこの近くに素敵な小さな古い教会があるから寄りますかと勧められたのですが、この後バーリ市内の見学、そして午後にはオストゥーニまで行かなければならないので断念。後で調べたらBITETTO及びその周辺はイタリア公式ガイドにも記載されていました。寄ってみれば良かったかしら・・・キリがありませんね。

 

↓先ずはお城のそばで記念撮影

 

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そして大聖堂の広場へ。やはりバーリは都会ですし、観光客ではなさそうな失業中らしい男たち、なかには目つきの悪い人も(みんなドロボーに見えてしまいます)多くたむろしています。タクシーの運転手さんがここで見張っているからと言ってくれましたが、↓なんと大聖堂は修復中で見学不可

 

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↓大聖堂の裏に回ってみました。先ほど見たビトントの後背部とそっくり!

 

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サン・二コラ聖堂までの小路(写真下)へも婦人警官が付き添ってあげると言ってくれたり、とても親切。近くの絵葉書売場の娘さんも気がきいていて、切手もどーお?と愛想が良い。昨日から続いていた重ぐるしい気分も少しずつ和らいできました。


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サン・ニコラの前にはパトカーも停まって警戒中、これではすりも近寄れないでしょう。

 

☆サン・二コラ聖堂San Nicola (初)

バーリの商人たちが小アジアのミラ(現在のトルコ・アンタルヤ県にあった古代都市)から後に市の守護聖人となったサン・二コラの聖遺物を1087年に持ち帰り、教会の建設が決まり、1197年に献堂。プーリア・ロマネスクの一つの典型。

↓白い石灰石で造られたファサード。広い広場に建っています。外観の写真は見学後に撮るつもりで失念したらしく、残っていません。全景図はGoogle Earthより

 

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↓プラン

 

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中央扉口の両側の円柱を支えるのは牡牛。(写真は参考書からスキャン)

 

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↓ クリプトの祭壇下には聖二コラの墓があるので、ギリシア正教徒たちの巡礼者が多く訪れていました。

 

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↓貝の盛り合わせ、海老などのグリル、トマト味のオレッキエッテ、水、ワイン、エスプレッソで30EUR★★★★

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↓日本人が珍しい?シェフも見えて記念撮影。レストランからは漁をする小舟なども見え、ここで出す魚もあのあたりからくるとのことでした。

 

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このへんは直売の魚やさんが多く並んでいて、バーリから車で買い物にくる人も。

高速道路を飛ばしオストゥーニのホテルでタクシーを降りました。チップ含めて170€。

 

オストゥー二のホテルはあまり選択肢がなく、旧市街では見つけられなかったので、少し外れた割合大型のホテルを予約しました。

↓白いケーキのような丘の街が見える部屋(バスタブなし、二食付きで約100€

 

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↓内装はシンプルですが広く、赤くペイントされた家具が可愛い。

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 旧市街まで歩くと結構かかるとのことでタクシー(片道67EUR)を使いました。旧市街入り口の広場でタクシーを降り、白い石畳の続く、迷路のようなロマンティックな街を散策しました。写真はトリノで1枚SDカードを紛失したので、オストゥー二からレッチェまでありません(涙)。

↓Google Earthから 「オストゥー二の白い街」「オリーブの林に囲まれたオストゥー二」「樹齢千年を超えるオリーブの樹」

 

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↓絵葉書

 

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帰りは広場のBARから同じタクシーを呼んでもらってホテルに戻りました。

 

ここは有名な観光地なので、ホテルではオーストラリアやドイツのツァーと一緒になって賑やか。ホテルのレストランで夕食。疲れがでてきたのかあまり食欲がなく、スパゲティ、オムレツなども不味くて・・・★

 


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