7/6(土)ミュンヘンHbf12:14→チューリッヒHbf16:29
Zurich/Hotel Ambassador 3泊(シングル780CF(3泊分朝食込)
雨模様の朝、ホテルをチェックアウトし、タクシーで中央駅まで。
↓列車に乗る前のIさん、E子さん
駅構内に焼きソーセージ屋さんがあり、テイクアウトして、列車のなかで車内ランチ。列車は西へ国境を越え、ところどころに美しい湖の眺めを楽しみながらほぼ定刻にチューリッヒ中央駅に到着。チューリッヒは今回の旅の最後の滞在地です。なるべく歌劇場の近くに泊まりたかったので、劇場真裏のホテル・アンバサダーに3泊しました。スイスは物価が高いので、今回の旅の中では一番高いホテル代になりました。当時のレートで1泊2万円くらいでした。
ホテルはネットで予約できたのですが、問題だったのはオペラのチケットです。この時はFAXで申し込み、代金は銀行振り込みだったのです。そのためパリやミュンヘンに比べるとかなり高額になりました。そのうえ追加のチケットがとれたかどうかの返信が遅れ、「椿姫」を1枚余分に取ってしまったのです。ホテルで休養する間ももどかしく、開演1時間前に劇場の前に立ちチケットをさばこうとしましたが、上手くいきません。そんな私をみかねて、親切な青年が窓口に一緒に行って、売り場の人に払い戻しを頼んでくれました。当然キャンセルはできません。あきらめて、上の天井桟敷の席というこの好青年に差し上げると言ったのですが、上階のほうが音響が良いからと辞退されてしまいました。
そこへチケットの当日券を買いに現れた若い女性。窓口の係りに見られないように、陰に隠れてこっそり交渉。結局半額で譲ることになりました。この女性はロシア人で、お化粧や雰囲気がバレリーナのようで綺麗な方。舞台が終わった後、良い席で素晴らしいオペラが聴けたわと感謝され、嬉しかったです。
♪~ヴェルディ『椿姫』 19:30開演@チューリッヒ歌劇場
指揮:カルロ・フランチ 演出:ユリゲン・フリム
ヴィオレッタ:エヴァ・メイ アルフレッド:ジュセッペ・フリアノーティ
ジェルモン:レオ・ヌッチ
席はファーストカテゴリー2階バルコンやや左の前列27100円(振込手数料込み)
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さて、この公演のお目当てだったハンプソンはキャンセルの張り紙。がっかり。でも代役がヌッチなので、あまり文句も言えない気がしました。 エヴァ・メイはとても綺麗な声と容姿なのですが、繊細ではあるが、ヒロインとしては優等生的という感じで、線が弱いのが私には物足りなく思えました。フリアノーティとヌッチはまあまあ。小振りでクラシックなチューリッヒ歌劇場は気にいったのですが、この日の演奏にはいまいち乗れなかったのは友人たちも同様とのこと。ヴェルデイのドラマチックな盛り上げに欠けた舞台は少々残念。簡素な舞台装置も地味過ぎだったのです。 華美で空虚なデミ・モンドの世界から最後の薄幸なヴィオレッタの天に召されるシーンまで。文学的演劇的な表現がオペラとして昇華されないと、「椿姫」を観たと言う満足感は得られないのでしょう。オペラにのめりこむようになって数年。なかでも「椿姫」は道新教室でも一番多く鑑賞し、実舞台も札幌やオランジュ、パリと観てきました。
生意気にも求めるものも高くなってきているのかもと感じたチューリッヒの夜。。。 隣席の日本人のシニアの男性の方、今年のチューリッヒはぱっとしないと翌日観る予定の『オテロ』も酷評。(う~ん 聞かなければ良かった 汗)
終演は10時半ころ、夜食はホテルのレストランが満席とのことで、ロビーにビールやチーズ、サラダなど運んでもらい、おしゃべりしながらいただきました。
↓バルコンの席で
参考映像:GIUSEPPE VERDI『LA TRAVIATA』
ヴィオレッタ・・・・・テレサ・ストラータス(ソプラノ)フローラ・・・・・・アクセル・ガル(メゾ・ソプラノ)アンニーナ・・・・・ピーナ・チェイ(ソプラノ)アルフレード・・・・・プラシド・ドミンゴ(テノール)ジェルモン・・・・・・・コーネル・マクニール(バリトン)ガストーネ子爵・・・マウリッツオ・バルバチーニ(テノール)ドゥフォール男爵・・・アラン・モンク(バリトン)ドビニー侯爵・・・・・リチャード・オネット(バス)医師グランヴィル・・・ロバート・ソファー(バス)ジュゼッペ・・・エルネスト・ガヴァッツイ(テノール)フローラの召使・・エルネスト・パナリエッロ(バス)使者・・・・シルベストロ・サッマリターノ(バス)管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団バレエ:ヴォリショイ劇場バレエ団指揮・音楽監督:ジェイムス・レヴァイン監督・脚本・美術:フランコ・ゼッフィレルリ制作:1982年 ローマ *道新教室でみた映画版のもの。さすがゼフィレッリ!豪華版 |
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