2000年夏の旅(7)ヤロスラヴリ~ゴリツィ(白湖) [2000夏ロシア・ヴォルガの船旅]
7/10(月) ヤロスラヴリ~ゴリツィ(390キロ)
昨夜は白夜の太陽が沈むルイビンスク湖を通過、朝にはペーロエ湖(白湖)のゴリツィに到着しました。同じ船に乗っていた人たちは混載のバスで、10分ほどのキリルロフへ。
●キリルベロゼスキー修道院 (白湖の聖キリル)
1397年モスクワの北500kの白湖近くに聖キリルが創設した厳格な戒律で知られる大修道院です。初めは木造の聖母被昇天礼拝堂と修道院の建物が建設され、モスクワ大公による庇護援助のもとに発展。1427年に聖キリルが90歳で死去した際にはモスクワから皇子が参列したそうですから、修道院としての名声が伺えます。
↓修道院の入り口で
↓荒廃した修道院。 最盛期には200人もの僧が住んでいたのですが、現在(2000年当時)は2人が残っているだけとか・・・。
修道院付属美術館を見学しました(カメラOK)。HPには修道院の見取図もあります。
素晴らしいイコン画が並ぶギャラリー
↓15世紀の作品(木、テンペラ)
↓16世紀、確か「雪の聖母」とサブタイトルがついていました。
↓イコンの天使
当然ですが彫刻は1点もありません。
↓美術館の窓から見える聖母被昇天のチャペル
↓ 他にもいくつかの教会が点在していますが、実際内部に入れたのは一か所だけ(キリスト変容教会だったかしら?)
↓修道院の人懐っこい猫たち
インターネット上はおろか、ほとんど情報のないころでしたから(地球の歩き方にも載っていなかった)この修道院の素晴らしさにツアーのほかの方たちも大喜びでした。昼ごはんは船で食べることになっていたので、しぶしぶ戻りました。
船着き場のお土産屋さんで手編みの木綿のセーターを編みながら売っているのを見て、購入(1000円)。ランチのとき早速着用しました。そのとき買った人たちが何人か着てきたので「考えることは皆同じ 笑」でした。旅の間中Tシャツの背中にかけたり、素朴な風合いがロシアの旅にぴったりで、重宝しました。
↓ 船着き場のお土産屋さんの犬
白湖には限りませんが、どこも水辺には柳蘭が群生していて綺麗でした。ロシアの思い出といえばこの光景が目に浮かびます。
午後には出航し、カレリア地方(というよりカレリア圏)へ北上します。
最初にお知り合いになったAさんご夫妻がペントハウスのお部屋に招待してくれました。煎茶と羊羹のおもてなしに感激でした。一言付け加えますと、お茶によばれたのは私だけではなく、毎日のように2~3人が招待されていました。
時々アップするポラロイドの写真はAさんが撮ったその場でくださったものです。もちろん私だけではありませんし、土地の子供たちにも撮ってあげていました。今でも微笑ましく思うのは、どうしても可愛い女の子を写してしまうのですが、あるとき男の子が泣きべそをかいていたのにAさんが気が付き、慌てて写してあげるからと優しく接していたその姿が思い出されます。
船が着くと子供たちが寄ってきて、その辺で摘んできた野の花(百合やマーガレット)を小さなブーケにして売っていました(原価ゼロ 笑)。うるさくまとわりつくこともないので、買わずに済ませることもできたのですが、にっこり笑う顔が可愛くて、買いました。一束5円~10円くらいですし、リュックの背につけたり、船室に飾ったりして楽しみました。
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