2000年春の旅(12) パリ [2000春ブルゴーニュ・ロマネスクの旅]
4/23(日)
今日も一日中雨でした。朝食を済ませた後、昨日教えてもらったオペラ座近くのトーマス・クックの両替屋に行ってみました。日曜日なので行列していて、他は閉まっているせい?手数料は昨日のサン・ジェルマンと同じくらい・・・。20,000円のTCで、1,000Fと少し。オータンと比べると200Fも少ないのでがっかりでした。
気落ちしていたせいかメトロに傘を忘れて、降りてしまいました。雨の中、レインコートのフードをかぶって小走りで、初訪問のポンピドウ・センターへ。オテル・ド・ヴィルから徒歩数分。何度も写真で観ていたモダンな建物の前の広場には、このそぼ降る雨の中、昨日よりも大勢の人が行列しています。それを横目にミュゼ・パスでスムーズに入館できました。
4.5階に主な展示室があり、まずはアンリ・ルソーの「戦争」が入り口近くに一番目立つ展示。女の子までが武器を持つ、暴力的な戦争の悲惨さを描いたもの。近代美術館の最初の展示に相応しいセレクション・・・と、そのときは思っていたのですが、実際は特別展示だったようです。(オルセー美術館所蔵)画像はwikipediaから拝借。
フォービズムから、ポップ・アートまで近現代アートの殿堂にふさわしく、見ごたえ充分。
なかで印象的だったのは
↓ イヴ・タンギー「緩慢な日 jour de lenteur」
↓ バルテュス「画家とモデル」
主に5階を時間をかけて見学しました。タンギー、ダリ、バルティスなどお目当てを鑑賞。バスチーユ広場近くのホテルへ戻りました。ホテルの近くに竈でピザを焼いているお店があったので、テイクアウト。
♪ 「椿姫」ヴェルディ
指揮:ムウリッツオ・ベニーニ 演出:ジョナサン・ミラー
ヴィオレッタ:ガラッルド・ドマス アルフレッド:ロナルド・ヴィッラゾン ジェルモン:ロベルト・フロンターリ
2000/4 パリ・バスチーユオペラ
ドマスのヴィオレッタは全力投球という歌唱、圧倒されました。カーテンコールでは息も絶え絶え、倒れそうなほどでした。ドマスは昨年のミラノに続いて2度目でしたが、豊かな声量で瑞々しいヴィオレッタの青春と愛を表現。ヴィッラゾンはこの時がバスチーユデビューでした。将来を嘱望される若手として瑞々しいアルフレッド像を表現、主役に負けない拍手をもらっていました。しかし、私の感じではこの後の活躍を予想するほどではなかったのですが・・・。フロンターリも説得力のあるパフォーマンスで◎。演出は現実的、3幕のヴィオレッタの死を迎える場面は病院ということで、観客はざわざわ。フィンランド映画の「ラ・ヴィ・ド・ボエーム」のミミのようにパリ場末の病院で、はかなく生涯を終えたヴィオレッタの哀れさに胸が痛みました。カウリスマキのこのフィルムはこの数年前に公開されていますので、そのパクリ?かも。バスチーユは1998年と昨夜で3回目でしたが、今夜はポピュラーな演目だったせいでしょうか、観光客が多いせいでしょうか・・・マナーが悪くて閉口しました。
参考映像/1996.4道新教室にて
指揮:サー・ゲオルク・ショルティ
ヴィオレッタ・ヴァレリー:アンジェラ・ゲオルギウ アルフレード・ジェルモン:フランク・ロパード ジョルジュ・ジェルモン:レオ・ヌッチ 医師グランヴィル:マーク・ビーズ
コヴェント・ガーデン・ロイヤルハウス合唱団・管弦楽団
収録:1995年12月コヴェント・ガーデン・ロイヤルハウス
マチネでしたので、6時過ぎには終演。オペラ劇場の隣のレストランで、少し早目の夕食をとりました。ハーフボトルの赤ワイン(サンテミリヨン)、ブルターニュの牡蠣(半ダース)、鴨のグリル、コーヒー、水で330F(チップ込)。ワインも食事も美味しくて満足満腹。至近距離の宿に帰り早めに就寝。
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