SSブログ

2000年春の旅(2-1) パリ [2000春ブルゴーニュ・ロマネスクの旅]

4/13 (木)  コンデ(シャンテイイ)美術館&ジャックマール・アンドレ(パリ)美術館

 朝食を済ませ、パリ北駅から列車で30分のChantillyへ。シャンテイイのコンデ美術館は初訪問でしたが、パリから近いので予想より簡単に行くことができました。あいにく雨模様の日でしたので、行きは駅前にからTAXIを利用しました。徒歩では30分くらい。

↓ ゲートから見たシャンテイイ城

DSCF0007.JPG

↓ オーストラリアから来たというフレンドリーなご夫婦が撮ってくれた一枚。

DSCF0008.JPG

コンデ美術館の入っているシャンテイイ城は華麗なルネッサンス様式。周囲の広大な庭園には水路がはり巡らされ、ボートでの見学コースもあります。この日は雨でしたので美術館だけと早々にあきらめました。

↓ 絵葉書ですが、田舎風の家の建つ庭園です。晴れていたら行ったのですが・・・。

Chantilly1.jpeg

↓ お城の中の図書館(絵葉書)

Chantilly2.jpeg

 コンデ公のコレクションで一番有名なのは「ベリー公のいとも優雅なる時祷書」(羊皮紙206葉)です。ベリー公ジャン1世(1340~1416)の依頼でランブール兄弟によって制作が始まりましたが、公と3兄弟の死により未完に終わりました。その後未完の部分は後世の画家たちによって手が加えられました。図書室に行ってみました。非公開なので、コピーが展示されているという事前の情報があったのですが、それも見当たりませんでした。ガラスケースの中にフーケの時祷書が1ページだけ開かれていたことは覚えています。「ベリー公のいとも豪華なる時祷書」は国際ゴシックの傑作でもあり、最も豪華な装飾写本として評価が高いようです。館内はカメラ禁止なので絵葉書です。

↓ 暦頁/1月

220PX-~1.JPG

 お城の中の美術館という優雅な社交の場にふさわしいコレクションは華やかです。そういえばオペラ「スペードの女王」の伯爵夫人が寝室で昔の華やかな生活を思い出すシーンで、若い時はコンデ公のお城のパーティでどうとか・・・と歌う場面があるのを思い出しました。1880年絶対王政の崩壊を前にこのシャトーの最後の王子オマール公が城を含む領地とその内部にある美術品をすべて、一般に公開することを前提に、自ら会員であったフランス学士院に寄贈しました。貸し出しも禁止されていますから、門外不出の名画が並んでいます。

↓ 緋色の壁のギャラリーの絵画の配置は当時のままだそうです。

Chantilly2.jpg

↓ ラファエッロ「三美神」1504~05頃 17×17

raphael2.jpg

↓ ここで一番気にいったのはカルトンの「慈悲の聖母」(1452)66×187 シエナ派の影響を受けたそうですが、南仏の画家らしい、おおらかな光に包まれた慈愛のマリア。

quarton1.jpg

澁澤龍彦氏の『滞欧日記』では、ピエロ・デ・コジモの「シモネッタ・ヴェスプッチ」を賞賛していたので、楽しみでしたが・・・蛇のネックレスが生ナマしくて、私は駄目でした。

城内の部屋などの見学して、いったん外に出て、併設のレストランへ。お城の台所だったところでしょうか。古いかまどに銅製の鍋などのディスプレイの室内でランチ(一皿ランチという手軽なのがありました)の後、馬の博物館から街の方へ。

↓ お城を振り返りながら歩いていましたら、日本人のカップルがここを背景にウエディング撮影中。「お幸せに~」

Chantilly1.jpg

DSCF0011.JPG

帰途は町のほうから迂回して、途中で郵便局に入り、切手を買ったりしながら駅へ。静かな街でチューリップやヒヤシンスが咲いていました。駅近くの両替屋で旅行小切手をフランに両替(手数料3%)、パリに戻りました。すでに3時は過ぎていましたが雨も上がったので、メトロに乗り換えここも初訪問のジャックマールアンドレ美術館へ。続きます。





 


 



 


 
 

 

   

 

                    



 




 


nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。