2001年夏の旅(13)マチェラータ~フィレンツェ [2001夏イタリア美術とオペラの旅]
8/8(水)
今日はフィレンツェに戻る日です。楽しかったマチェラータ夏の音楽祭でした。またそれ以上に充実のカルロ・クリヴェッリ巡りでした。
最後にここマチェラータに残っているカルロの作品を観るために荷物を部屋に残し、徒歩5分くらいの市立絵画館へ。Museoの看板も目立たない建物で、恐る恐る呼び鈴を押しますと、現れた係員が銃を装備したガードマンだったので、ちょっとものものしい雰囲気でした。博物館の方も観てくださいと言ってそちらに先に案内されたので、時間もないしで焦りました。博物館では何を観たのか、良く覚えていないのですが、マチェラータの昔の住居や家具などの民芸が展示されていたような・・・。
☆カルロ・クリヴェッリ巡り@マチェラータ
マチェラータ市立絵画館 Pinacoteca civica
↓「聖母子」1470製作 (59×40)
アスコリの「聖母子」と同じく額なしの展示。こちらは白のパネルに重ねられていましたので、清潔感が際立っています。アスコリよりも抑えた色調が古く素朴な感じが漂い、聖母の物憂げな表情も好ましい作品です。祭壇画の一部ではない単独で描かれた「聖母子」と思いますが、マルケに定住してから比較的早い時期に(マッサ・フェルマーナの多翼祭壇画の後)描かれたようです。
マルケのクリヴェッリ巡りもこれで終了。ホテルに戻りオペラ仲間たちとタクシーでアンコーナの駅へ。
アンコーナ12:17→ボローニァ14:28/14:48→フィレンツェ15:47
列車は来た時ほどではないのですが、かなり混雑してましたので、ミラノに戻るグループの方たちとはここでお別れして、ボローニァ経由でフィレンツェに戻りました。コンパートメントの車内は席がなく、通路にある補助いすに腰掛けてましたが、横に座ったバーリ在住の若い女性はこれからバカンスでサルデーニャに行くそうで、とても嬉しそう。キラキラ輝く瞳と胸のボインがまぶしい方でした。バーリもサルデーニャも憧れの地ですから。。。でも彼女はバーリは田舎でつまらないって(笑)補助いすは少し腰にきましたが、気もまぎれて楽しい列車の旅でした。周りに座った若い男性たちの彼女を観る目つきのすごいこと!日本人と違ってあからさま(笑)
ボローニア空港からカリアリに飛ぶという彼女と列車を降り、私は乗り換えなのでホームでお別れしました。フィレンツェまでの列車は空いていて、ほっとすると急に空腹を覚え、食堂車でサンドイッチのランチ。フィレンツェのホテルに戻りました。以前とは違う部屋でした。
この夜が今回の旅の最後の夜になりました。ホテルおすすめのレストラン
Alla Grigliaで(3皿)の夕食。↓一応はひとりでもワンピースに着替えて
食後はホテルの屋上で、フィレンツェの夜景を楽しみました。
夕方散策した時に美術専門の本屋さんで見つけたカラヴァッジョのカタログ(ローマで開催中の特別展のもの)表紙の「聖家族」は個人コレクションとのことで、ローマの展覧会に行かなければ見られないと思っていましたが・・・何年か後にNYのメトロポリタン美術館で遭遇~!貸し出されたのか売却したのかは不明。
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