(5-2)アンコーナ(ポルトノーヴォ&セニガッリア) [2004夏ペーザロ、スポレート&ザルツブルク]
~続きです。
アンコーナの駅前からPortonovo行きのバスに乗って南へ。.アンコーナの市街地を抜け海岸沿いを30分くらい走ると終点。バスセンターの広場で降りると道が何本も見えます。この教会の名前を告げ、運転手さんの指差す方向にむけて小道を10分くらい歩きました。夏のアドレア海沿岸は海水浴のシーズンで、かなりの人や車にすれ違い、怖い思いはしませんでした。手足あらわの海水浴スタイルの人々とすれ違う私はホントに場違い。(笑)
この道のほぼ突き当たりにこの小さな教会が建っています。(内部の見学は夕方のみ)
↓サンタ・マリア教会(ポルトノーヴォ)ロマネスク様式の小さな教会です。
この道のほぼ突き当たりにこの小さな教会が建っています。(内部の見学は夕方のみ)
↓サンタ・マリア教会(ポルトノーヴォ)ロマネスク様式の小さな教会です。
この教会の魅力はその立地。紹介される写真はほとんど海から撮影されています。私の写真↓でははっきりしませんが、右後方の木の下は崖。アドレア海が迫っています。
綺麗に修復も終わった白い石造りの教会は、想像していた古びた感じはありませんが、内部は後陣左の扉口から海が見え、装飾は少なく清清しい空間でした。西正面の左上部の壁式鐘楼がいかにもイタリアの小教会らしく可憐です。中央のドーム天井の上に建つ塔は2層で、方形の基部に6角形の塔が重なるという特徴的な形を持っています。
展示されていた元の教会の写真ではもっと古びていて茶褐色です。今も建物の底部に残っている色に近いようです。
鍵を持つ管理人さんは隣家に住んでいるようでした。管理人さんが仕事から帰宅してから開けるので夕方のみ見学可ということでしょうか。見学者は数名ほど。
帰りはそろそろ夕暮れ、アンコーナへの帰途のバスに蚊が棲息?2、3ヶ所刺されてしまいました。海に近いところの蚊は強力。(涙)
アンコーナの駅に戻り列車で次の訪問地セニガッリアへ。夏の長い陽も徐々に落ちてきて、セニガッリアの駅に降り立った時はさすがに心細い気持ちになりました。
展示されていた元の教会の写真ではもっと古びていて茶褐色です。今も建物の底部に残っている色に近いようです。
鍵を持つ管理人さんは隣家に住んでいるようでした。管理人さんが仕事から帰宅してから開けるので夕方のみ見学可ということでしょうか。見学者は数名ほど。
帰りはそろそろ夕暮れ、アンコーナへの帰途のバスに蚊が棲息?2、3ヶ所刺されてしまいました。海に近いところの蚊は強力。(涙)
アンコーナの駅に戻り列車で次の訪問地セニガッリアへ。夏の長い陽も徐々に落ちてきて、セニガッリアの駅に降り立った時はさすがに心細い気持ちになりました。
↓駅前に建つのはロヴェレスカ城塞 水のない濠にかかる橋の両側に見える白いテントは骨とう品などのバザールのです。暗くなってからも賑わっていました。
城塞は見学できるようになっていて閉館が近いので、急いで回ってみました。ところがもうほとんど見学者はいません。コースは迷路のようになっていて怖くなって退散しました。普通のお城でなく軍事建築とのことです。
広場の反対側に建つ Palazzo del Ducaが里帰りしたピエロ・デッラ・チェスカ「セニガッリアの聖母」特別展の会場になっていました。閉館まで1時間以上ありました。夕方の涼しい頃に鑑賞できるように配慮されています。
↓ピエロ・デッラ・フランチェスカ「セニガッリアの聖母」1470頃61×53.5 (絵葉書)
セニガッリアの郊外にある修道院で1822年に発見された記録があります。もとはウルビーノのモンテフェルトロ公の娘と教皇の甥ローヴェレの結婚の贈り物として注文されたようです。現在はウルビーノのドゥカーレ宮殿に収蔵。
ピエロの作品の中では際立つ細密描写はネーデルランド絵画の影響とのこと。描かれた聖母や天使たち、赤い珊瑚の首飾り。画面を支配する静かな祈りと恩寵を待つ…流れる時間をしみじみ感じさせてくれます。
セニガッリアを支配していたローヴィレ家のコレクションはカタログを買えなかったのか重くて買わなかったのか思い出せませんが、他にもラファエロやテツィアーノも展示されていたようです。
↓チケット
駅に戻って列車を待つ頃はすっかり暗くなり、涼しくなりました。夜汽車に乗るのは珍しく、旅情を感じつつアンコーナに戻りました。
↓何年か経ってから購入したマルケ・ロマネスクの本(JACA)
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