(1.2)札幌~成田~シカゴ [2003秋シカゴとロサンジェルスの旅]
夏にマルセイユで次女と別れてから4か月経ちました。時々電話やメールでロスアンゼルスでの新生活の様子は聞いていましたが、来春の挙式や本格的な暮らしが始まる前に、次女の夫の母上とロサンジェルスへ行くことになりました。母上のY子さんとはロサンジェルスの空港で待ち合わせることになり、私だけ先にシカゴへ旅立ちました。
旅程:成田前泊~シカゴ(3)~ロサンジェルス(6) 10泊12日
MAP
11/21(金)千歳14:25→成田15:55 成田日航ホテル前泊
11/22(土)成田12:00→シカゴ8:20 JAL10便
シカゴ/CLUB QUARTERS CENTRAL LOOP 3泊
シカゴは初訪問です。11月末とはいえミシガン湖から吹く風の冷たさは、北海道に住む私でも驚くほどでした。巨大空港として知られているオヘア空港も初めてです。タクシーでホテルへ。
まだチェックインには早すぎるけれど、すぐ部屋に入れました。シカゴはビジネス客も多く、早朝でも受け入れは万全なようです。このループ・ホテルは高層の立派なビルが並ぶ谷間に埋もれるように建っています。建物もやや古い中級のホテルですが、美術館もオペラ劇場も徒歩圏にあり、とても便利でした。ただ大都会なので部屋代は高いけれど、狭くて眺めも裏窓といった風情でした。
アメリカの時差ぼけは酷く、もやっとした頭で外に出てみれば、寒風ひゅーひゅー。シカゴ美術館は近くなので飛び込ように館内へ。なかに入るとコートはすぐ預けなければなりませんが、暖房が完璧なので温かく、ここにずーっといたいと思うほどでした。すぐボランティアの解説のおじいさまが声をかけてくださったのですが、英語だって得意ではないし(特にヒヤリングはお粗末)・・・で、お断りしました。もともと自由にのんびり美術鑑賞がモットーなのです(だからツアーも×です)
☆シカゴ美術研究所 The Art Institute of Chicago(初)
メトロポリタン美術館、ボストン美術館とともにアメリカの三大美術館に数えられています。収蔵品は多岐にわたり、古代から現代まで、地域的にもアフリカ、アジア、ヨーロッパ、アメリカの現代美術までを網羅。写真撮影はOKでしたが、絵葉書のなさそうなクリヴェッリは写しましたが、カメラを構える人は皆無といっていいほどでしたので、気後れしてしまいました。ほかは絵葉書です。
ヨーロッパ絵画
↓カルロ・クリヴェッリ「キリストの磔刑」
↓同上の部分<嘆き悲しむ聖ヨハネの表情がリアル>
↓ヨーロッパ絵画部門の入り口を飾っていたカイユボットの「パリの通り、雨」1877
209×300
↓ロートレック「ムーラン・ルージュにて」1892 123×140
↓ホッパー「宵っ張りNighthawks」1942 84.1×152.4
↓オキーフ「イエローのヒッコリーとデージー」1928 76×101.6
↓モリゾ「化粧する背中向きの若い女」1875 60.3×80.4
↓マグリット「貫かれた時間Time Transfixed」1938 147×98.7
この絵を探すのは苦労しました。個人の名前の付いたコレクションなので、かなり奥の部屋(誰もいません)に展示されていました。ぜひ観たいと思ったのは、オッフェンバックの『天国と地獄』の映像(モネ劇場)を観てからです。演出がヴェルニケでこの絵(まったく同じではありませんが)を使っていたのが特に印象に残っていました。時差ぼけの頭に鳴り響くあの曲(笑)貫かれた時間・・・。
ランチは美術館の奥(湖側)のお洒落なレストランで。ランチをはさんでの美術鑑賞に疲れて、また寒い戸外へ。
美術館の向かいにシカゴ・フィル・ハーモニーの本拠地のコンサート・ホールがあります。この近辺は楽器屋さん、タワーレコードなど音楽関係のお店も多いようです。タワーレコードの店先で掘り出し物のCDを見つけたり、
↓早くもクリスマス・ヴァージョンのショーウィンドーをのぞいたりして、ホテルに戻りました。
夕食はホテル1階のロビーから出入りできるアイリッシュ風のパブ・レストランで。ロビーにはパソコンも何台か並んでいて、ヤフーのニュースなどは確か日本語で見られた記憶があります。遠くでループの電車の音がして、「あ~シカゴに来たんだな~」と感慨深く眠りにつきました。
タグ:シカゴ美術研究所
この旅は資料を失くしたと思い込んでいましたが、ワードのファイルに日程やオペラの感想などが残っていましたので、なんとかなりそうです。写真は縮小したものを再度利用することになりましたが、古いデジカメなので見苦しいです。
by alice (2017-09-17 23:27)