(8)アルル(レ・サント・マリー・ド・ラ・メール) [2003夏南仏とザルツブルクの旅]
娘は高校生のとき、乗馬教室に通ったくらいなので、ここにも泊まりたかったと羨ましげ。カマルグの沼をぬって、乗馬をのんびり楽しむ人々を眺めているうちに教会の鐘楼が見えてきました。
教会の見学前に腹ごしらえ・・・昼食は教会近くの魚介専門レストランで、大きなプレートに山盛りの牡蠣、ムール貝、海老などの盛り合わせを頼みました。今朝捕ったばかりと自慢げなおかみさん、真夏でしかも猛暑、最初は恐る恐るでしたががナント!!新鮮で美味しいこと。ブルターニュにも負けていません。レモンをたっぷり絞って…..キリリと冷えた白ワインも欠かせません。
☆レ・サント・マリー・ド・ラ・メール教会Eglise les saintes Maries de la Mer
さて伝説に彩られた教会の見学です。外観は要塞のようなそっけなさですが、海岸にある立地条件から、外敵や海賊から町の人たちを守る役目もあったのでしょう。単廊式の内部が暗いのは襲撃にも耐えるように窓がとても小さいから。暗いので写真は撮れませんでした。
キリストの死後ここに流れ着いたマグダラのマリアらの3人のマリア達の遺品や彼女たちの召し使いサラの像もクリプトに祀られています。サラが黒人だったということで、とりわけジプシーの巡礼者たちの信仰が篤いとのこと。他の南仏の港町には見られないちょっとエキゾチックな、流浪の雰囲気ともいえる感じ。海の聖母マリア達と名付けられたこの町は以後何世紀にもわたって巡礼地として人々を受け入れてきました。最近見かけないジプシーの煙草売りのおばさんも何人かたむろしていました。
外観はロマネスクの教会としては?でしたが↓プラン
教会の階段を登って屋根にも上ってみましたたが、午後の強烈な陽射しにさきほどのワインがまわって、クラクラ状態でしたが、ここから見る地中海のまばゆい青、カマルグ湿地帯の眺めは素晴らしい。
↓絵葉書ですが、カマルグからのサント・マリー・ド・ラ・メールの眺め
↓ バス停近くから
帰りのバスまで時間もあるので、土産物やの並ぶ細い道を歩き、ビーチにも行ってみました。
ここは南仏のニースなどコートダジュールのビーチとは大違いで、フランスらしい洒落たところは少しもなく庶民的。周辺のカマルグの景観も含め、乗馬にビーチ、海の幸とのんびり安く過ごせそうです。そのせいか5時過ぎの帰りのバスは英語圏からの若者の観光客も多数乗っていました。
夕食は8時過ぎに、また昨日のレストランへ。テラス席で食事していたのですが、そのうち暗くなり、蚊に刺されてしまいました。教訓:明るいうちに食事は済ませること。
アルル3泊の滞在もまたたく間に終わりました。明日はマルセイユに戻ります。
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