(5)エクサンプロヴァンス(リュベロン一日ツアー) [2003夏南仏とザルツブルクの旅]
今日はエクスに着いてすぐに予約しておいたバスツアーに参加しました。(i)の横から15人乗りのミニバスで9時に出発。朝市目当ての地元の老婦人たちのほかは日本人の観光客が半分も!
まず、アプトの土曜朝市へ。荷物になるからと警戒していたのですが、可愛い蝉のついた匂い袋などは軽いので購入。アイスティを飲みながら休憩し、先程のガイドの案内にあったカテドラル聖アンナを見に行くことにしました。ところが、道を間違え集合時間まで間に合うかと心配になり、道行く地元のおじさまに尋ねると結構遠いとのことでしかも坂道、暑いし諦めました。このかたは英語が話せ、「義理の娘は日本人なんだ」と私たちと話せるのが嬉しそうなのです。少し立ち話をしてバスに戻りました。この時は11時半ころ、気温計は37度の表示でした。
駐車場からは一般の見学者は右の建物から入ります。ここは一度途絶えていた修道院としての機能が1989年から復活している関係もあって、ル・トロネやシルヴァカーヌとは違った緊張感のようなものを感じました。教会の正面入り口も両脇の小さい扉だけ、修道士と巡礼者のみが出入りする閉ざされた空間をより強めるかたちになっています。また修道士の寝室も各人の布団?ごとに厳密にひかれた線が残っています。
後陣の外にはここで亡くなった修道士たちの墓標が並んでいます。多分木製でしょう、しかも手製と思われる簡素な十字架です。装飾は極力省きながらも、回廊の柱頭に見えるアカンサスの葉が彫る人の個性を主張していて様々で、いじらしい感じでした。
↓回廊にて
最後はブックショップへ。ここはロマネスク関連の本がとても充実しています。ゾディアック叢書も新品がずらり並んでいます。集合時間も迫り、そのうち一冊だけ急いで購入しました。
↓「L'ART CISTERCIEN / FRANCE」
4年前のシルヴァカーヌ修道院、一昨日のル・トロネ修道院に続いて、この日はセナンク修道院を訪問できました。「プロヴァンスの三姉妹」を制覇です。上の写真の本「L'ART CISTERCIEN / FRANCE」シトー派修道院(フランス国内)では観るべき重要なところは13か所となっています。
私が巡ったのは、Silvacane(1999) Fontenay(2000) Le Thoronet(2003)Senanque(2003)Pontigny(2008) Noirlac(2010)Fontfroide(2011)の7か所ですが、どこも人里離れた深い森や谷間にあり、公共のバスの便はありません。その点「プロヴァンスの三姉妹」はエクスからバスツアーも出ていますので、曜日を合わせて回るのは可能です。
↓ 帰途はゴルドに寄ってのんびり街の散歩と水分補給の休憩。
↓ゴルドの眺望
7時過ぎにエクスに到着。ホテルへの道の途中にあるベトナム料理屋での夕食。生春巻きやフォーをいただいて(安くて旨い!)ホテルに戻りました。
今日もかなりな酷暑でした。ルシヨンで具合が悪くて、道端で倒れている人も見かけました。観光で疲れが出ないように、なるべくのんびり歩こうと思います。
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