(12)ウィーン [2003春パリからベルリンへの旅]
4/19(土)
朝は遅めに起床。ウィーンの観光名所シュテファン寺院の見学も3回目。今回はエレベーターで展望台まで上ってみました。
↓色瓦屋根の向こうはウィーンの街
↓同じエレベーターになった日本人の方が撮ってくださいました。
↓シュテファン寺院の正面扉口。この玄関柱廊が一番古く13世紀の後期ロマネスク様式です。
↓ロマネスクの彫刻は「ライオンに跨るサムソン」
そして1998年から修復工事が始まり、ようやく新装なったアルべルティーナ美術館へ行ってみました。けれども、観たかった巨匠たちのデッサンはまだ常設されていませんでした。開催中の「ムンク展」へ。これがなかなか秀逸な展覧会で、テーマごとにまとめられてムンクの理解を深めることができました。アルべルティーナの素描コレクションは結局外観の工事が終わった2008年以降になったようです。
ランチは近くの優月で。生ちらし寿司とお吸い物。
↓大聖堂とオペラ座を結ぶケルントナー通りにある魚マークの店。奮発して大きな蝦のサラダを持ち帰り。
↓ホテルはケルントナー通りから近いサーモン・ピンクの外壁の建物で、オペラ座まで300Mくらい。2001年にオペラの仲間と宿泊したホテルの向かいです。
お部屋でのんびり休息、オペラの開演まで仮眠をとりました。
♪~ワーグナー『パルジファル』17:00開演@ウィーンSO
指揮:Peter Schneider 演出:August Fverding
Amfortas:Franz Grundheber Titurel:Alfred Reiter Gurnemanz:Matti Salminen
Parsifal:Christopher Ventris Kundry:Waltraud Meier Klingsor:Wolfgang Bankl
一応はCDで予習はしたものの、映像をみていないせいかあらすじが良く理解できません。しかし、このワーグナーの最後の作品で「舞台神聖祝祭劇」と呼ばれているオペラは宗教色が強く、ワーグナーの楽劇のなかでは異色というか日本人には親しみが持てない作品かも知れません。私はワーグナーのオペラはこれが2つ目ですが、この素晴らしい音楽を予習して聴いているうちにプチワグネリアンと化してしまいました。本物のワグネリアン目指して、それには実際の舞台をみなければ・・・と、ワクワクしながらウィーン国立歌劇場へ向かいました。
シュナイダーの指揮とウィーン歌劇場のオーケストラ、それにエファーディングのオーソドックスな舞台は安心して観ていられるというものです。歌手陣もまとまっていて、特にサルミネンの低音が響くと、ますます安心感大(笑)。マイヤーは前年のミュンヘンでも感じたのですが、絶頂期に比べるとやや力が落ちたようです。この後3日後にベルリンでも歌いますから、力を出し切っていないのかとも思いました。しかし、演技力を含めた表現に優れていますから、金髪のロングヘヤーでパルジファルの足を洗う場面は聖書の場面のマッダレーナを彷彿とさせ、感動しました。オペラが好きですがそれ以上に美術、特にキリスト教美術に傾倒していますので、そちらの面からも私にとっては引き込まれやすい作品なのかも知れません。タイトルロールのヴェントリスは新人ですが、これからの活躍が期待できそうです。
隣席は日本人の若い男性とブリュッセル在住という中年の女性でした。若い男性は(珍しいことに)バレエが好きでそのために来られたとか、女性はカレーラスのファンでゲネプロを見せてもらったり、楽屋まで訪れる親しい間柄だそうです。イラク戦争のせいで服装など地味めなウィーンSOでした。
Amfortas:Franz Grundheber Titurel:Alfred Reiter Gurnemanz:Matti Salminen
Parsifal:Christopher Ventris Kundry:Waltraud Meier Klingsor:Wolfgang Bankl
一応はCDで予習はしたものの、映像をみていないせいかあらすじが良く理解できません。しかし、このワーグナーの最後の作品で「舞台神聖祝祭劇」と呼ばれているオペラは宗教色が強く、ワーグナーの楽劇のなかでは異色というか日本人には親しみが持てない作品かも知れません。私はワーグナーのオペラはこれが2つ目ですが、この素晴らしい音楽を予習して聴いているうちにプチワグネリアンと化してしまいました。本物のワグネリアン目指して、それには実際の舞台をみなければ・・・と、ワクワクしながらウィーン国立歌劇場へ向かいました。
シュナイダーの指揮とウィーン歌劇場のオーケストラ、それにエファーディングのオーソドックスな舞台は安心して観ていられるというものです。歌手陣もまとまっていて、特にサルミネンの低音が響くと、ますます安心感大(笑)。マイヤーは前年のミュンヘンでも感じたのですが、絶頂期に比べるとやや力が落ちたようです。この後3日後にベルリンでも歌いますから、力を出し切っていないのかとも思いました。しかし、演技力を含めた表現に優れていますから、金髪のロングヘヤーでパルジファルの足を洗う場面は聖書の場面のマッダレーナを彷彿とさせ、感動しました。オペラが好きですがそれ以上に美術、特にキリスト教美術に傾倒していますので、そちらの面からも私にとっては引き込まれやすい作品なのかも知れません。タイトルロールのヴェントリスは新人ですが、これからの活躍が期待できそうです。
隣席は日本人の若い男性とブリュッセル在住という中年の女性でした。若い男性は(珍しいことに)バレエが好きでそのために来られたとか、女性はカレーラスのファンでゲネプロを見せてもらったり、楽屋まで訪れる親しい間柄だそうです。イラク戦争のせいで服装など地味めなウィーンSOでした。
終演は10時を過ぎてました。夜食はテイクアウトしたエビのサラダとビールでした。
参考CD:WAGNER『Parsifal』1971年12月~1972年3月ウィーンにて録音。2002年ショルティ没後5周年記念発売
指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ オーケストラ:ウィーン・フィルハーモニー
コーラス:ウィーン国立劇場合唱団&ウィーン少年合唱団
アンフォルタス:ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウ
ティトゥレル:ハンス・ホッター グルネマンツ:ゴットローブ・フリック
パルジファル:ルネ・コロ クリングゾール:ゾルタン・ケレメン
クンドリ:クリスタ・ルートヴィッヒ
花の乙女たちにルチア・ポップ、キリテ・カナワほか。
2017.8.23現在アクセス累計76.281
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