2001年春の旅(10)ウィーン [2001春南仏、パリ、ウィーンの旅]
4/28(土)
朝食も友人たちと美味しくいただいて、ウィーン美術史美術館へ。前回(1995)はまる2日間にわたって、見学しましたので、今回は地上階の彫刻、工芸品を主に見学しました。友人たちはガイドさんの案内で見学しましたので別行動でした。
☆ウィーン美術史美術館(2)
↓ 一番のお目当てはチェッリーニの塩壷。この部門の人気NO1らしく熱心に観察している若いカップルが立ち去るまで、しばらく待機していました。
ベンヴェヌート・チェッリーニ(1500~1570)はイタリア・マニエリスムを代表する彫刻家です。奔放な生涯を送り、自伝を残したことでも知られています。19世紀にはベルリオーズのオペラ「ベンヴェヌート・チェッリーニ」も作曲されました。序曲は聴いたことはありますが、オペラとしては滅多に上演されることはないようです。
この豪華な塩壷はこの2年後2003年3月に盗難に遭いました。この階の展示室が改装中だったので、やすやすと盗まれたのです。2006年1月には発見され、元に戻っています。小品ながら人の心をも狂わすような、黄金と宝石に彩られた豪奢な、オーラが漂うような名品です。
↓ 他には同じくイタリア・マニエリスムの彫刻家ジャン・ボローニャの「ヴィーナス」? ジャン・ボローニャはあちこちで見かけますが、ここのが一番印象に残っています。
↓ ドイツ・ルネッサンスのミハエル・エアハルト(1469~1522)の木彫「聖カタリナ」
↓ 大好きなリーメンシュナイダー「聖母子像」
最後に上階のフランドル絵画のフェルメール、ライスダール、テル・ボルフなども巡って、終わりにしました。
ランチも一人で日本食のレストランへ。ゴールデンウィークなので、大勢の日本人が食事していました。隣席にウィーンでヴィオリン修業中の11歳の女の子とお母さんがいて、少しお喋り。他にも大きな声で話をしている女性がいて、よく見るとバイオリストの梯剛之さんとそのお母さんでした。生チラシとお吸い物にビールもいただいて、ホテルに戻り仮眠。
夜はネットで予約したヴェンゲーロフのコンサートへ。楽友協会ホールは初めてでした。隣席に日本人の父子(中学生)、ゴールデンウィークの休暇で来たそうです。
1部はヴェンゲーロフのソロ(ブラームスのソナタNO.3) 2部は数名のヴィオリンとピアノをバックに軽くポピュラーな選曲。テクニックを駆使した演奏でしたが・・・。技巧に走リ過ぎて、心がこもっていない感じがして、少々がっかり。一緒だった友人も同じ感想でした。二人でホテルの近くでビールと海老のサラダで夜食。
コメント 0