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2000年夏の旅(11)サンクトペテルブルグ [2000夏ロシア・ヴォルガの船旅]

7/14(金)

10日ほどのクルーズの最後に、サンクトペテルブルグに3停泊しましたが、この日がロシアの最後の観光になりました。午前中は郊外の夏の宮殿へ。

●ピョトール大帝の夏の宮殿

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↓ツアー客のために歓迎の演奏

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↓広大な宮殿と庭園を巡りました。

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↓ 噴水と彫刻のある展望台からバルト海が見える、超人気の景観。

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さて、市内でランチの後はエルミタージュ見学をしました。世界最大級の美術館はロマノフ王家の豪華で広壮な冬宮にあります。ツアーの制限時間の2時間ではほんの一部しか見られません。それは出発前から覚悟していたことですが、自分なりに鑑賞が欠かせない画家の作品があり、入り口で添乗員さんに断って、独りで行動することにしました。
 

エルミタージュ美術館

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↓入口から展示室への大階段

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まず、館内地図をたよりにイタリア・ルネッサンスの部屋へ。ここにはダ・ヴィンチの「ブノワの聖母」と「リッタの聖母」があり、館内一番の混雑でした。小品ながら量感豊かな「聖母子」2点の前には行列して順番を待ちました。ここですでに30分ほどたってしまいましたが、ポントルモの「聖ヨセフと洗礼者ヨハネを伴う聖母子」の明るい色彩に目を見張り、ジョルジョーネの「ユデット」の慎ましやかな伏し目のユデット、その詩的な背景に魅入りました。

それからいくつもの宝飾、絨毯や家具などの部屋を飛ぶように通過して、レンブラントの部屋へ。「イサクの犠牲」「聖家族」「ダヴィデとヨナタン」などの傑作の数々。しかし、「フローラに扮したサスキア」は貸し出し中のため観られず・・・。そして、別室に「ダナエ」。何年か前に展示中に傷つけられるという事件があり、その修復の過程などの説明パネルなど。この細長い部屋の奥に(ここまで来る人はあまりいなくて、ひっそり)にカラヴァッジョの「リューを弾く若者」↓があり、独占状態で観ることができてシアワセでした。

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↓レンブラント「聖家族」(46.5×68.5)

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↓レンブラント「ダナエ」(185×203)

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↓部屋から部屋へ時間を気にしながら巡り歩いていて、ふと上を見上げると美しいガラス張りの天井と彫刻がここは豪奢を極めた宮殿ですから、もっとゆっくり部屋の装飾も眺めながら歩くべきなのです。


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そうは思いながら、自分の来た方角や部屋を頭の隅に置きながらの名画鑑賞です。団体で美術館に来たことを激しく後悔しました。

↓それでもスペインのスルバランの「聖母マリアの少女時代」でピタリと足が止まりました。あどけない少女のマリアに「そんなに急いでどうするの~」と言われたみたいでした(笑)

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最後のマティスの部屋までの遠かったこと!「ダンスⅡ」「赤い部屋」「家族の肖像」など装飾的な円熟期のマティスの魅力あふれる名作が部屋の壁を埋め尽くしています。

↓マティス「赤い部屋」180×220の前で記念撮影(ポラロイド)

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↓マティス「家族の肖像」

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↓マティス「ダンスのある静物」89×116

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この部屋でツアーの方たちと合流できましたので、なんとか迷子にならずに済みました。ひどく疲れました。絵画だけでもまだまだ観たいものがあります。いつか再訪したいと思いながら船に帰りました。  

ひと休みして元気になり、夕食後は昨夜に続いてバレエ鑑賞(希望者のみ)に行きました。劇場の名前は忘れましたが、クラシックで素敵な小劇場でした。でも、古くて椅子がガタガタ、肥満体の方は要注意。日本にも来ているというレニングラードバレエ団の公演でした。サンクトペテルブルグでは第2のバレエ団だそうです。指揮者は日本人で、常任ということでした。

ロシアのさまざまな思い出とともに、船での最後の眠りに就きました。初めは気になった船底のエンジン音にも慣れ熟睡。



 



 


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